平成27年9月28日
台風21号は巨大化して、先島諸島から台湾へ
最大瞬間風速81メートル超=与那国島、全国4位
猛烈な台風21号は28日午後、沖縄・先島諸島を暴風域に巻き込み、南海上を北西へ進んだ。
与那国島では午後3時41分に最大瞬間風速81.1メートルを観測し、1957年の観測開始以来、最大を記録。全国の観測史上4位となった。
気象庁は先島諸島では暴風や高波に厳重に警戒するよう呼び掛けている。21号は28日夜には台湾北部に上陸する見込み。
沖縄県によると、与那国町では28日午後4時50分現在、けが人や車の横転などは確認されていない。
携帯電話などがつながりにくくなったほか、沖縄電力によると同5時現在、ほぼ全世帯に当たる約1000戸が停電している。
21号は28日午後5時、与那国島の西南西約70キロの海上を時速25キロで北西へ進んだ。
中心気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は80メートル。半径150キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、中心の西側440キロ以内と東側390キロ以内が15メートル以上の強風域。
平成27年9月26日
台風21号の進路が当初発表より西にそれています。
沖縄を直撃し、中国大陸に進む進路となっています。
平成27年9月23日
台風21号発生!
23日朝、台風21号が発生しました。発生はサイパンなどマリアナ諸島の西。この辺りから北上する台風は発達しやすいのが特徴です。今週末にも、日本列島へ接近する恐れがあります。
急カーブ・急加速する秋台風
秋は日本付近の上空で、強い西風(偏西風)が吹いているため、この風に乗る秋台風は急カーブ、急加速しやすくなります。台風21号も、まずは北西方向へ進んだあと、今週後半~来週明けは東へカーブして、加速します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/4d/addad809b45122202e5b035cdf54b66c.jpg)
今週後半の上空9000m付近の風の予測。ピンク色の矢印が強風=偏西風帯。
現時点では、本州の南海上を通過する可能性がやや高めですが、偏西風があまり南下していなければ、台風は本州付近に近づき、関東など東日本に接近する恐れもあります。
このあたりが、まだ進路の予測に幅がある一因となっています。
静かな時に備える
大雨が迫った時に、雨量情報や雨雲レーダーのサイトを訪れる人は急増します。差し迫った荒天の情報を確認することは、非常に重要です。
ただ、自分が住んだり仕事をしている場所は、どのような危険があるのかを知っていないと、それらの情報は活きません。本当は川の水位を確認しなくてはいけない場所だったのに、山の雨量を確認してしまう可能性だってあります。
つまり、「事が動いていない時」に、危険を熟知しておくことが、いっそう重要なわけです。
台風がまだ遠いうちに、自治体の防災ページなどで、改めて身の回りの危険を調べておきたいところです。