安東伸昭ブログ

安東伸昭の行動日記

大塚貢(おおつかみつぐ)先生の講演

2014年12月05日 | 大豆
平成26年12月4日 13:30~

大塚貢先生の講演がサンロード吉備路(総社市)で開催されました。
先生のお話しを聴くのは、2度目ですが、多くの聴講者で会場は満席状態です。
平成24年9月8日(静岡にて)


大塚先生の話の内容(要約)


学力低下・いじめ・殺人・自殺など、教育現場での悲しいニュースが流れない日がない。
「非行やいじめがなぜおきるか」

自分を抑制できず、非行を起こしたり、いじめたり、キレたりするのはなぜか。校長の時教育長として、子どもの生活を徹底的に調査した。
 問題は授業に大きな原因の一端もあるが、食事に大きな原因があった。朝食を食べて来ない生徒は30%を越えた。食べてきても、パンとハム・ウインナー。夕食はカレー、焼肉等で、肉類に偏っている。
 朝食抜きであれば、前夜から給食の時間まで16時間ぐらい、まったく食事をとっていない。空腹からの無気力、イライラは当然である。朝食も夕食も肉類が多い。従って魚や野菜が少なく、カルシウムやミネラル、亜鉛など微量の栄養素が不足するのは当然である。
 このことから血のめぐりが悪くなり、学習に無気力になる。自己抑制ができず、キレる、非行を起こす、いじめる原因がここにあった。

 「地産地消の給食改革」
 親に、肉と魚と野菜のバランスのとれた食事をと呼びかけたが反応は低い。校長の時、教育長になって、結局学校給食から改革した。週5日米飯にして、家庭での肉食を考慮し、魚と野菜を多くして一日のバランスがとれる給食にした。
 虫がつかない野菜、カビが生えない輸入食品、これらを毎日食べれば、何かしらの影響が出るのは当然である。
 そこで、米や野菜・大豆等は、無農薬や低農薬の地元産にして、肉や魚は国内産の、生産地が明確なものに切り換えて徹底した。

 「バランスのとれた米飯給食にした結果」
○キレる子どもがいなくなり、万引きも含めて非行がここ数年ない
○暴力やいじめがなくなり、不登校が極めて少ない
○重度のアトピーやアレルギーの子どもがいなくなった
○中性脂肪・コレステロールの高い子どもがいなくなった
 そして、血のめぐりがよくなり、学習に集中できるようになって、全国学力テストでは、全国平均よりかなり高い成績を上げている。

 子育てに、教育に大変な時代ではあるが、「食」の改革によって、家庭でも学校でも、明るい希望がもてることが確信をもって言える。

講演終了後も、先生を囲んだ懇談会が行われました。






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