語るに落ちるという言葉がある。
その意味は、《「問うに落ちず語るに落ちる」の略》問い詰められるとなかなか言わないが、かってに話させるとうっかり秘密をしゃべってしまうことである。
アメリカの新型ヘリコプターであるオスプレイに対する一部の日本のマスコミの報道が、まさにこれであろう。
アメリカ軍が新型ヘリコプターを日本に配備させたことは、過去に何度もある。戦闘ヘリのアパッチをはじめ、多くのヘリコプターが在日米軍基地に配属された。しかし、今回のように日本のマスコミが過剰に反応したことはない。
輸送ヘリのCH-53やCH-46はともかく、戦闘ヘリであるAH-1の日本配備時でさえ騒がなかった癖に、なぜに輸送機であるオスプレイの日本配備に反対するのか。
CH-53も46も既に老朽化しており、特に潮風等による劣化が厳しい沖縄基地配属のヘリコプターは、早期にオスプレイに転換するほうが安全なはずだ。ところが、日本のマスコミはオスプレイを忌避する。
何故だろうか。
私見だが、おそらく沖縄の戦略的意義の変化が原因だと思われる。冷戦時代、沖縄の米軍基地は、主にヴェトナム向けの方面軍の配置先であり、その後は中近東への中継点であった。
しかし、近年躍進している野心溢れるシナの軍事的脅威が現実化すると、沖縄の戦略的意義は飛躍的に高まった。シナの軍事的な野心は東シナ海に留まらない。やはり大本命は台湾であり、その延長線上に沖縄列島がある。
ところで、ヘリコプターという機種は、垂直離発着が可能な代わりに、飛行速度は遅く、また飛行距離も短い。だから、従来型のヘリコプターは、遠方には飛ばせない。しかし、離発着時はヘリコプターとして、また飛行時には航空機としての形態をとれるオスプレイは、飛行速度も速く航続距離も長い。
これはシナにとっては、たいへんな軍事的脅威である。尖閣諸島のような離島を侵略する際、従来のヘリコプターは航続距離が短いので、あまり警戒する必要はない。しかし、オスプレイは航続距離が長いだけでなく、飛行場がなくても着陸して兵隊を送り込んでくる。
だからこそオスプレイの在日米軍基地への配備は、シナにとっては実に迷惑であり、邪魔でもある。でも、ありがたいことに、日本には反日、反米大好きな市民運動家がいる。
彼らを上手く唆せば、オスプレイの日本配備を邪魔できるのではないか。もちろん、具体的な証拠がある訳ではないが、沖縄に在住するシナ人は増える一方だし、辺野古の基地移転反対運動にシナ人が参加していることは、既に逮捕者からも判明している。
ただ、マスコミ様はそれを認めない。あくまで日本の平和の為のオスプレイ配備反対であるとの姿勢を崩さない。冷戦時代も、日本の大手マスメディアには、東側からの資金的支援があったことは、既に海外では常識となっているが、それを日本国内で報じようとはしないのが、日本のマスコミ様である。
当然、シナの手先になって、オスプレイ配備反対に協力しているなんて、絶対に認めたくない。でも、彼らの必死な反オスプレイ報道が、むしろ真実を如実に物語っている。
既に、語るに落ちているんですよ、マスコミ様。
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