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梅の花が咲いた。まだ1本の枝にひとつ、ふたつだが、思っていたより早くて驚いた。何故か1番日当たりのよい東向きの梅の木の枝には、まだ1輪の花も咲いていないというのも面白い。
写真を撮ろうとしたら、視界の中に白いものが入った。雪だ。西山(中央アルプス)は雲に隠れてしまっているが、きっと雪が降っているのだろう。そのおこぼれのような雪が、ここまで舞って飛んできたのだ。
昨日は春のようだと書き、今日は梅の花は咲いたが、陽気は冬に逆戻りだと書かなければならない。明日は雨になるらしいが、そうなれば入笠はどうだろうか。
牧場にいれば、山の上だから、一応は里の天気をそれなりに”ホンヤク”する。誤訳もあるだろうが、原文に問題のあるときもある。天気の悪いのはもちろん、気象庁のせいではない。しかし、肝心なときにあまり外すと、逆恨みされても仕方ない気がする。山で暮らす者でなければ分からないかも知れないが、気象予報は重要だ。昨年はそれでどれほど泣かされ、腹を立てたことか。
と言って、雨が嫌いというわけではない。
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天体写真をこのブログに提供してくれるかんと氏は、奥さんと星を愛し、そして入笠を気に入ってくれている。昨年は、15泊もしてくれたようだが、天候が味方してくれなかったこともあった。
風景写真でも天候は重要な要件だろうが、主に月に1回の新月と、その前後を狙って撮る天体撮影は、晴れてくれなければどうしようもない。特に氏のように、長時間露光が必要な微細な光源、星雲を対象とするにはなおさらだ。TBI氏もそのひとりだが、元気にしてるだろうか。
郵便ポストに懐かしい人からの葉書が入っていた。入笠を訪れたI氏からだ。いろいろな人たちの顔が思い出される。みんないい人ばかりだ・・・、いや、中には少し苦手な顔もある。クク。先方さまだって、こっちをそう思うこともあるだろう。
牧場には牛がいて、偏屈な管理人がいる。キャンプ場と時代遅れの山小屋がある。美しい自然があって、そしてどこにも負けない星空もある。