
「入笠の南天」 Photo by かんと氏(タイトルも)
この角度から写した天の川銀河の写真では、今回のこのPHが最も壮大で、かつ迫力があると思う。「いつもの天の川銀河、一番明るい星が『木星』です。木星右側の明るい星がアンタレスです」と、撮影者かんとさんは言葉を添えている。キャンプ地A)の落葉松も大切な舞台装置になっていると思うが、如何に。
肉眼ではもちろん、彼の使う望遠鏡でもここまでは見えない。ガリレオの時代は別だが、天体観測はカメラと写真感光板の登場によって大きく変わり、発展した。「火の玉宇宙論」を唱え、アンドロメダ銀河がわれわれの銀河とは別の銀河であることを発見したハッブルも、きっとこの撮影方法を活用した成果だと思う。現在、彼の名を冠した望遠鏡が宇宙空間で活躍しているが、100億光年も彼方の天体までが観測の対象になってきた。
天文台の大掛かりな観測機器からだけでなく、進歩した高性能カメラとコンピューターの組み合わせにより、ますます精緻な映像を映し出すことが可能となり、一般のわれわれにも宇宙はより身近になったと言われる。ただそれでも、この1枚の天体写真を撮影するための努力、熱意は昔も今もあまり変わらないのではないか、というのがかんとさんやTBIさん、その他の星の狩人たちを横目にいつも酔っ払い、炬燵の虜囚になっている者の感想である。
昨日仕掛けた大型の囲い罠、今朝来てみたら16頭が入っていた。いつもと同じく鹿たちは、なぜ出られなくなったか理解できずに必死で出口を探している。面白いことに、どういう理由でか、1頭だけが別行動をしている。囲いの点検を充分にしてなかったので、逃げられはしないかと気掛かりだが、これで、これから咲くクリンソウ、鹿による被害が少しは減ると良いのだが。
撮影会の詳細については5月16日、NO66の呟きをご覧ください。F破氏からは早速応募いただきました。多謝。
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