入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「初夏」 (1)

2019年05月30日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


『大阿原淡霧』
「ここは入笠牧場より標高100mほど高い分、1週間遅れくら
いでコナシが咲き始める。朝まで雨が降っていた雨は上がり
テイ沢から霧が湧き始めたのでドローンを上げる。一足先に
咲き始めたヤマナシと、赤い蕾の目立つコナシまで霧が覆う
のを期待したが、この時をピークに消えていってしまった。」
:2018年6月7日撮影 Photo by Ume氏(題名と文章も)

 テイ沢へはよく行くが、その源になる「ヒルデエラ(大阿原)」へはあまり行かない。しかし、もう半世紀以上も前だが、初めて1泊2日の入笠に来て、薄っすらと記憶にあるのは何故かこの湿原だけで、当然通ったはずのテイ沢も、入笠の山頂の記憶も全くない。いつの間にかこの湿原は「大阿原湿原」などというおかしな名前で定着し、国土地理院の地図にもそう記されている。
 伊那側の芝平の住人は、古くからこの湿原を「ヒルデエラ」と呼んでいたとは北原のお師匠から教えられたが、「阿原」が湿原の意味だとはその前から知っていた。「デエラ」は「平」が訛ったのだろうと思うが、「ヒル」は7年に一度大量発生するあの「キシャヤツデ」なのか、本当のヒルから来ているのか、そこらへんのことは師も分からないらしい。が、この名前の方が余程いいとこの独り言ではもっぱら、地元の人たちの間で親しまれた古い呼び名を使っている。

 それにしてもきょうの好天と、新緑、真っ青な空に刷毛で描いたような薄い筋状の雲、そしてまだ残雪の目立つ中ア、御嶽、乗鞍、北アルプスと、ただただ感動的だとしか言えない。下手な言葉など添えたら、この時季の清新な天然の姿が汚れてしまいそうなほどだ。それくらい、素晴らしかった。6月まで二日残すだけだが、たまらず題名をきょうから「初夏」にした。今鳴いているカッコーも「そうしろ」と言っているように聞こえてくる。いや、この万緑の中で、たまには露天風呂の爽快感を味わえと、そそのかしているようにも聞こえたりして、クク。
 この絶景を間近にできる機会を考えて撮影会を企画したが、残念ながらあまり反響はなかった。もったいない、とは思うが、それなら今のままにしておいた方がいいだろうと、考えを変えた。ただ、取り消しもあったが、参加者ゼロというわけではない。上級者もいる。

 赤羽さん、了解しました。また、言っていることも、分かりました。伝わりました。

 営業案内 「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。


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