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久しぶりに夜中に起きている。午前2時、雨音がしていた。昨夜はウクライナ関連のTV番組を見ているうちに眠ってしまったらしく、目が覚めたら11時近かった。それから急いで布団を敷き、すぐに眠った。だからすでに6時間近くの睡眠をとったことになる。人によってはこれでも足りるというが、強い酒を飲みながらしばらくこうしていて、頃合いを見て横になればまだもう少し眠れるだろう。
今飲んでいるバーボンは「Tennessee HONEY」とか言うだけあって、やたら甘い。甘いものが大好きなアメリカ人には人気があるのかも知れないが、1杯飲んだら口直しに他の酒がほしくなってきた。
元来、バーボンはあまり好きではない。しかし、こんな夜中にビールをガブガブ飲むのも無粋なことと、まだ飲んでなかった1本に口を付けた。そのせいでか、呟こうとしていたことが霧散したようだ。
雨は止んで、深い静寂が時の経過を忘れさせてくれる。口には合わなかったウイスキーの酔いが、快い刺激になってきた。音のない世界にも段階があるのか、無音がさらに深まったような気がする。
きょう6月21日は夏至。1年のうちで最も昼間が長い。もっともこれは北半球のことで、南半球は逆に冬至となって、夜が一番長い日となる。地球の中心軸が20何度か傾いているせいだということらしい。
あれから3時間ほど眠った。曇天ながら太陽の位置は雲を透かして分かる。このくらいの天気なら、きょう予定されているCGのテスト撮りにはうってつけだろう。この手の撮影には、あまり天気が良すぎても駄目だと聞いているからだが、ただし午後の3時ごろには雨になりそうな雲行きである。
今では、たまさかのこんな副業に頼らなければならないのが現状で、残念だが本来の使命である牛の放牧だけではこの牧の存続は難しく、200頭からの牛がいた往時の入笠牧場は、もう、戻ってこないだろう。
久しく放ったらかしにしていた家に今夜は帰る。昨年に比べても、山で暮らす日数が圧倒的に増えた。牧守16年の中で、14年間はほぼ毎日のように往復80キロ近くの通勤を繰り返したが、今になってみればその方が呆れるくらいだ。
和牛たちは全頭が一団となって第2牧区に落ち着いた。囲いの中の乳牛は何の心配もない。そうそう、囚われの鹿は雌だと思ったら雄だった。テイ沢の丸太搬入もほぼ済んでいる。
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本日はこの辺で。