先週の土曜日、2日はよく雨が降った。今は水も曳き問題はないが、珍しくテント場の一部にも雨水が流れ込み、その雨量の多さを見せつけられた。
そんな天気に外の仕事は諦めて、久しぶりに台所の片付けや掃除を徹底してやった。こんな物もあったか、あんな物もあったかと、初めて目にする古い食器や道具までが出てきて、大分昔し、少なくも20年以上も以前になるようだが、食事も提供していたことがあったというその当時の名残である。
翌日の日曜日はテイ沢へ行った。大水が出たのは予想もついたし覚悟もできていたが、果たしてそれがどんな影響や被害を及ぼしたのかを知っておきたかった。
驚いた。下から3番目のすぐ下流に堆積していた土砂やそこに設けた導水路はものの見事に消えてしまって、大量の水が人間の努力をあざ笑うかのように流れていた。大水がすべてを浚ってしまったのだ。あの仕事は一日待てばしなくても済んだ苦労で、まさに徒労と言うしかない。
その一方、「護岸」などと言えば嗤われれてしまうが、流れの際の危うい道を守るのに少しは役に立つかと水流に削られかけた場所に岩や石を運び込んでおいたが、有難いことにあの大水にも殆どが流されずに無事だった。気休めに過ぎないと思いながらやったことながら、今回は多少の効果があったようだ。
テイ沢から林道へ出た所と、北原新道の登り口の道標も傷んでいたので新しくして、設置しておいた。しかしこういうことをしても、勘違い、思い違いをする人は必ずと言ってよいほど現れる。
疲労が重なれば少しでも楽をしたくなる。あの人たちもその願望が、無意識の裡に自分の都合の良い解釈を誘い、挙句にはそうでなければならないというところまで飛躍してしまったのだろうか。よく見れば、古いながらも長谷までは14㌔を示す道標もあったはずだが、残念ながら見落としている。
きょうは山梨から10人ほどの人がやってきて、法華道を往復する計画で先程出発していった。先導役のOさんは80歳を超えているが大元気、これで3回目になる。北原のお師匠が乗り移ったと言ったら、まんざらでもなさそうに笑っていた。
天気も良いからいい山歩きができるだろう。
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本日はこの辺で。