思いついた写真をアップする家

写真を撮ってコメントを書く。それだけ。

'24春バラ 「ブルームーン」

2024年05月28日 18時38分44秒 | 薔薇


ブルームーン(Blue moon)
ハイブリッドティー系 木立性 四季咲き 大輪 半剣弁高芯咲き 強香
1964年ドイツ(Mathias Tantau, Jr.)作出
交配:(Sterling Silver×実生) x 実生

青みを帯びた赤紫=藤色バラの、初期の完成形。交配父であるスターリング・シルバーの時点で
藤色バラなのですが、生育の遅さという問題がありました。実生を重ねる事で特徴を際立たせ、
この問題を解決した上で、品種として固定化したという訳です。種から出来た花は、親と同じ
とは限らない。それを父母・母と重ねています。時間と試行錯誤の回数の多さが偲ばれます。
こうして作られたブルームーンは、花色、姿、香りともに好バランスの青紫系バラを代表する
存在となっています。また、青紫系の中では育てやすいのだといいます。
香りはハイブリッドティー系らしく、甘いダマスク香にティーの爽やかさを併せ持っています。

※今回記事は、'10春バラ「ブルームーン」の24年更新版となります
https://blog.goo.ne.jp/o-peke/e/4f4ebaab06f325cd9c0c8d6165db2be7
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'24春バラ 「ミス オールアメリカン ビューティー」「マリア カラス」

2024年05月27日 16時53分52秒 | 薔薇


※一般的には「マリア カラス」が一般的な品種名として知られている様です。
 当記事では、広島市植物公園銘鈑に準じた形の併記としております。

1:ミス オールアメリカン ビューティー(Miss All-American Beauty)
2:マリア カラス(Maria Callas)
ハイブリッドティー系 木立性 四季咲き 大輪 半剣弁高芯咲き 微香
1965年フランス(Marie-Louise Meilland)作出
交配:Chrysler Imperial × Karl Herbst

濃く鮮やかなローズピンクが美しい大輪のバラ。父は名花「クライスラー・インペリアル」、
母は「カルル・ヘルブスト(別名:レッド・ピース)」。立派な花姿は父から、鮮やかな花色は
母から来ています。樹勢が強く、日なたを好む。
フランスの園芸育種メーカーメイアン社を支えた、マリー・ルイーズ・メイアンの作品で、
先日紹介した「パパ・メイアン」を作出したアラン・メイアンの母親にあたります。

マリア・カラスというオペラ歌手、実のところ私は名前くらいしか馴染みがありません。
オペラ作品を聴く事が殆ど無く、絶頂期が1950年代ということもあります。
2022年に伝記映画の製作が発表されていて、主演はアンジェリーナ・ジョリーとのこと。

※今回記事は、'14春バラ「ミス・オールアメリカン・ビューティー」の24年更新版となります
https://blog.goo.ne.jp/o-peke/e/03c8a3979f57e8a1d5eb2b8532c57db1
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'24春バラ 「パパ メイアン」

2024年05月26日 20時03分00秒 | 薔薇


パパ メイアン(Papa Meilland) ハイブリッドティー系 木立性 四季咲き
大輪 剣弁高芯咲き 強香 1963年フランス(Alain Meilland)作出
交配:Chrysler Imperial × Charles Mallerin

世界ばら会連合・栄誉殿堂入り(1988年)を果たした。気温が低いと黒味が増す特徴があり、
ダマスクの甘い香りも高い黒バラの決定版と言える名花。
交配父は黒バラのクライスラー・インペリアル。母も黒赤で香りの高いシャルル・マルラン
名前の由来は、作出者アラン・メイアンが祖父(アントアーヌ・メイアン)に敬愛を込めて
贈ったことから。

以前の記事にも書きましたが、私はこの手の黒バラ(黒味のある赤バラを黒バラという)を
綺麗に撮影したくて、植物公園へバラの時期になったら行くようになりました。
展示物なので制限もあるし、訪れた日に良い花があるとは限りません。そして、腕の問題も
あります。少しでもイメージに近い黒バラが撮れたらな…と思い続けていますが、ナカナカ。

※今回記事は、'14春バラ「パパ・メイアン」の24年更新版となります
https://blog.goo.ne.jp/o-peke/e/723fe4f723c17555df9c662c3a52f448
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'24春バラ 「プリンセス ミチコ」

2024年05月23日 17時56分25秒 | 薔薇


プリンセス ミチコ(Princess Michiko) フロリバンダ系 木立性 四季咲き
中輪 丸弁平咲き 微香 1966年イギリス(Patrick Dickson)作出
交配:Circus × Spartan

鮮やかなアプリコットオレンジと、ティーの香りが特徴のバラ。フロリバンダ系らしく
房咲きとなる。名前の由来は、上皇后美智子陛下が皇太子妃時代にディクソン氏から
献呈された花として有名。かつては、日本各地のバラ園などで良く見られたという。

この品種、なかなか育てるのが難しい面もあるようで、広島市植物公園でも地植えに
なったり鉢植えとなったり。鉢だと花が小ぶりとなったり、病気を貰ったら綺麗に
咲かなかったりするようです。今年はメイン花壇に地植えされており、とても見やすく
なっています。

※当品種は、'19春バラ「プリンセス・ミチコ」の'24年版となります。
https://blog.goo.ne.jp/o-peke/e/94889ba0961ba7edfaa1e849a9582227
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'24春バラ 「アンリ マルタン」

2024年05月22日 20時03分21秒 | 薔薇


アンリ マルタン(Henri Martin) オールドローズ モス系 シュラブ系
木立・半つる性 中輪 浅カップ~八重咲き 中香。
1862年フランス(Jean Laffay)作出 系統不明
別名:ヘンリー マーチン(英語読み)、レッド・モス

この品種はモス系の特徴が分かりやすい。茎にもツンツンがあり触ると稍ベタつく。
いわゆるローズレッド(#CA4D78_柔らかい赤紫系の色)のオールドローズ。
花は一期咲き(春)でダマスク香を放つ。モス系は結実しにくいとのことだが、
この品種は晩秋にオレンジ色のローズヒップが得られる…ものの、実もツンツン
だったりします。

名前の由来は、19世紀にフランス史を編纂した「アンリ・マルタン」に因む。
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'24春バラ 「ジャン ボダン」

2024年05月22日 19時42分12秒 | 薔薇


ジャン ボダン(Jean Bodin) オールドローズ モス系 小~中輪 ロゼット咲き
1847年フランス(Jean Pierre Vibert)作出 系統不明

モス系はつぼみに特徴があり、苔(モスグリーンとか言いますよね!)みたいなツンツンに
覆われた形となります。花の咲き始めは丸くて白に近いピンク、花が解けると内側の鮮やかな
ピンクが現れます。ロゼット咲きなのでクシャクシャと開いていき、シベはボタンアイに
見える形に至ります。強いダマスク系の甘い香りをもち、つる性があります。

名前の由来は人名。フランス語発音では「Bodin=ボーダン」。
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'24春バラ 「クロンプリンツェッシン ビクトリア」

2024年05月21日 21時44分34秒 | 薔薇


クロンプリンツェッシン ビクトリア(Kronprinzessin Viktoria) オールドローズ ブルボン系
中輪 ロゼット咲き 木立性 1887年ドイツ(C. Vollert)登録
Souvenir de la Malmaison の枝変わり 別名:Souvenir de la Malmaison jaune

白花で中央部にクリームイエローがかかるオールドローズ。ダマスク・ティー系の強香品種。
ブルボン系の代表的品種であるスブニール ドゥ ラ マルメゾン(薄い桃色)の枝変わり。
ロゼット咲きとあって、花芯が解けて来ると様々な花姿を見せる。

名前の由来はドイツ語で、皇太子妃ヴィクトリア(後のドイツ皇帝フリードリヒ3世后妃)。
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'24春バラ 「コンテス デュ カイラ」

2024年05月20日 20時19分41秒 | 薔薇


コンテス デュ カイラ(Comtesse du Cayla) オールドローズ チャイナ系
中輪 半八重咲き 木立性 1902年フランス(P.Guillot)作出
交配親:( Rival de Paestum × Madame Falcot ) × Madame Falcot 別名:大和姫

濃いサーモンピンクの花色が目立つオールドローズ。僅かにティーの香りを放つ。
チャイナ系だけにうつむき加減に咲くとされ、咲き始めは剣弁となるが、解けるに
つれ花姿は乱れる。四季咲きだが、咲いた季節で花色もやや変化する。強健であまり
大きくならず、横張りな樹形となるので鉢植えにも向くそうです。

名前の由来はフランス語で、カイヤ伯爵夫人。


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'24春バラ 「国色天香(クォステンシャン)」・「グルス・アン・テプリッツ」

2024年05月19日 16時02分30秒 | 薔薇
※広島市植物公園では「国色天香(フォステンシャン)」と紹介・名板記載されておりますが、
 調べた結果複数の呼び名があり、「グルス・アン・テプリッツ」の方が一般的のようです。



1:国色天香(クォステンシャン・Cos Se Tian Xiang) チャイナ系 作出年不明:中国
  中輪八重咲き

花色は濃紫紅。チャイナ系らしく軸が細いので、うつむくような花の付き方となる。
名前の由来は、天の香りを持つ最高の花という意味。チャイナ系の中でも濃厚な香りを持つ。

2:グルス・アン・テプリッツ(Gruss an Teplitz) チャイナ系 中輪抱え咲き 木立性
  1897年以前 帝政ハンガリー=旧オーストリア(Rudolf Geschwind)作出
  交配親: [ Sir Joseph Paxton × Fellenberg ] × Papa Gontier ) × Gloire des Rosomanes
  別名:日光(にっこう)

国色天香とグルス・アン・テプリッツは同一とされています。日本では「日光」という名前で
明治時代から栽培され、宮澤賢治が愛したバラとして知られる。
比較的育てやすく、強香で花色も鮮やかである事からバラエキス(ジュース)に適するそうです。

名前(グルス・アン・テプリッツ)の由来は、作出者が郷里を思い「テプリッツへの挨拶」
となっています。

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'24春バラ 「ルイ14世」

2024年05月19日 12時06分58秒 | 薔薇
 

ルイ14世(Louis XIV) オールドローズ チャイナ系 ティー系
中輪半剣弁八重咲き 低木横張り 1859年フランス(Guillot et Fils)作出
General Jacqueminotの実生

クリムゾンレッド(黒赤)で表面がベロアタッチの名花。香りはダマスクとティーを併せ持つ。
花弁が解けた後は黄色いしべが見え、花色との対比が美しい。
名前はフランス王国に絶頂期をもたらした国王ルイ14世から。政治的手腕が凄かったそうだが、
「太陽王」のあだ名を貰った切っ掛けが「太陽神アポロンのコスプレをやったから」と知って
以降、芸の道はキビシー!と思ってしまっている。

この品種も、バッチリ良い花姿の時に観る事がなかなか…ここら辺は自分で育てて日々愛でる
レベルじゃないと難しい。

※当品種は、'10春 バラ「ルイ 14世」にて過去に掲載しておりますが、解説付きで更新掲載
 致します。写真は'24年春撮影のものです。

https://blog.goo.ne.jp/o-peke/e/7f3c76c98372f2a785434d67cfdf353e
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