タイトルにある通り、今回、砕氷艦「5003 しらせ」が海上自衛隊・呉基地に寄港しました。
当初の予定では、寄港先は岩国港となっており一般公開も実施されるようになっていました。
諸般の事情で岩国港が使えなくなり、急遽、呉に寄港した上で一般公開が実施される運びと
なった訳です。
選ばれたごく少数の人しか訪れる事の無い南極へ行って帰って来る船ですから、どうしても
観に行ってみたくなる訳です。過去の寄港時にも観に行ってるし、先代(5002 しらせ)も
観に行ったけど。船見たいんですよ船!
朱色の船体が青空に映える。でも本当は、真っ白な南氷洋で目立つための色です。
しらせの運用は海上自衛隊が行っており、艦籍も海上自衛隊。戦わない海上自衛隊の船。
船体後部に装備される吊り卸型のボートと、船体中央部装備の投下式救命ボート。投下式は
結構勢い良く落とされる事になるので、体験訓練が当然あります。あまり乗りたくはないですが、
いざという時に命を守る船。他にも自動膨張式の救命いかだも装備されています。
物資を収納するコンテナを積載するラック部分。今はまだ、11月に南極へ向けて出発する前の
肩慣らしみたいなものなので、搭載コンテナは最低限のみとなっています。
後部飛行甲板には、CH-101_8192(92)ヘリコプターが展示されていました。色が黒となって
いるのは、白い世界で目立つために黒としている訳です。ちなみに、海上自衛隊が通常任務で
使用している同型機は白で塗装されています。
艦尾には、海上自衛隊所属である事を示す自衛艦旗が掲げられています。
飛行甲板後部には、南極の石が展示されていました。これは昭和基地周辺で採取されたもので、
片麻岩と呼ばれ、変成岩に分類されます。花こう岩に似る物の岩融鉱物による縞模様が大きな特徴。
南極の氷は結構見聞きする機会が多いと思います。空気が多く含まれるため、溶けるにつれて
パチパチと気泡が弾ける音がするというアレです。流氷から切り出しているため、基本的に平です。
艦橋へ上がって来ました。この船は横に広くて艦橋も横に広い。外を眺めると高い位置に登って
いる事が分かります。ブルーシートの副長席は見学者が多く写り込む(要は座って記念撮影している
親子が多かった)ので素通り。代わりにレッドシートの艦長席が空いていたというタイミング。
破れた自衛艦旗は、64次越冬隊が令和4年12月24~令和5年1月21日までの29日間、ふじケルン
(記念碑兼、慰霊碑)に掲揚された物。向こうは夏の筈なのに、極地は厳しいということ。
クレーンを艦首側デッキからみたところ。その向こう側に見える艦船をみると、呉に来ている
ことが良く分かる。
そして、本来の寄港先であった岩国で準備されていた、「宇宙(そら)よりも遠い場所」の
パネルが展示してありました。
さて、見学を終えて外から「しらせ」を眺めてみると、この船が砕氷艦であることが良く
分かる。艦首下部には融雪用散水装置を搭載しており、海氷上の雪を融かして艦と雪との
摩擦を軽減します。ラミング航法といって、厚い氷を割るために船体を氷の上に乗り上げて
船の重みで割って行く作業を繰り返す事となるので、向こうに行ったら船の塗装は
ボロボロに剥げてしまうのでした。
という事で、呉基地にやって来た「5003 しらせ」なのでした。ちなみに、18日午前10時に
呉を出発し、次の寄港地である愛知県・三河港へ向かっています。
【以下、funeco.jpより転載】
自衛隊愛知地方協力本部と海上自衛隊は、2023年9月23日(土)と9月24日(日)の2日間、三河港
蒲郡ふ頭11号岸壁において、砕氷艦「しらせ(AGB-5003)」の一般公開を実施する。
砕氷艦「しらせ」は、「令和5年度総合訓練」の一環で9月22日(金)から9月25日(月)まで三河港に
寄港する予定で、一般公開はこの寄港中に実施される。公開時間は、各日とも9時から16時までの
予定で、最終受付時刻は15時までとなる。なお、「しらせ」の蒲郡寄港は今回が初めて。
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1週間前になって発表となった事もあり、色々と混乱も起こりました。一般公開=見学希望者が
大勢やって来たのは良いものの、事前準備が十分に出来ない状況であった事からクルマで来ても
置き場が無く、長時間駐車場の空きを待った挙句に観られなかった人も結構居たのではないかと
思います。そして、本来の寄港先であった岩国の方々も。
当初の予定では、寄港先は岩国港となっており一般公開も実施されるようになっていました。
諸般の事情で岩国港が使えなくなり、急遽、呉に寄港した上で一般公開が実施される運びと
なった訳です。
選ばれたごく少数の人しか訪れる事の無い南極へ行って帰って来る船ですから、どうしても
観に行ってみたくなる訳です。過去の寄港時にも観に行ってるし、先代(5002 しらせ)も
観に行ったけど。船見たいんですよ船!
朱色の船体が青空に映える。でも本当は、真っ白な南氷洋で目立つための色です。
しらせの運用は海上自衛隊が行っており、艦籍も海上自衛隊。戦わない海上自衛隊の船。
船体後部に装備される吊り卸型のボートと、船体中央部装備の投下式救命ボート。投下式は
結構勢い良く落とされる事になるので、体験訓練が当然あります。あまり乗りたくはないですが、
いざという時に命を守る船。他にも自動膨張式の救命いかだも装備されています。
物資を収納するコンテナを積載するラック部分。今はまだ、11月に南極へ向けて出発する前の
肩慣らしみたいなものなので、搭載コンテナは最低限のみとなっています。
後部飛行甲板には、CH-101_8192(92)ヘリコプターが展示されていました。色が黒となって
いるのは、白い世界で目立つために黒としている訳です。ちなみに、海上自衛隊が通常任務で
使用している同型機は白で塗装されています。
艦尾には、海上自衛隊所属である事を示す自衛艦旗が掲げられています。
飛行甲板後部には、南極の石が展示されていました。これは昭和基地周辺で採取されたもので、
片麻岩と呼ばれ、変成岩に分類されます。花こう岩に似る物の岩融鉱物による縞模様が大きな特徴。
南極の氷は結構見聞きする機会が多いと思います。空気が多く含まれるため、溶けるにつれて
パチパチと気泡が弾ける音がするというアレです。流氷から切り出しているため、基本的に平です。
艦橋へ上がって来ました。この船は横に広くて艦橋も横に広い。外を眺めると高い位置に登って
いる事が分かります。ブルーシートの副長席は見学者が多く写り込む(要は座って記念撮影している
親子が多かった)ので素通り。代わりにレッドシートの艦長席が空いていたというタイミング。
破れた自衛艦旗は、64次越冬隊が令和4年12月24~令和5年1月21日までの29日間、ふじケルン
(記念碑兼、慰霊碑)に掲揚された物。向こうは夏の筈なのに、極地は厳しいということ。
クレーンを艦首側デッキからみたところ。その向こう側に見える艦船をみると、呉に来ている
ことが良く分かる。
そして、本来の寄港先であった岩国で準備されていた、「宇宙(そら)よりも遠い場所」の
パネルが展示してありました。
さて、見学を終えて外から「しらせ」を眺めてみると、この船が砕氷艦であることが良く
分かる。艦首下部には融雪用散水装置を搭載しており、海氷上の雪を融かして艦と雪との
摩擦を軽減します。ラミング航法といって、厚い氷を割るために船体を氷の上に乗り上げて
船の重みで割って行く作業を繰り返す事となるので、向こうに行ったら船の塗装は
ボロボロに剥げてしまうのでした。
という事で、呉基地にやって来た「5003 しらせ」なのでした。ちなみに、18日午前10時に
呉を出発し、次の寄港地である愛知県・三河港へ向かっています。
【以下、funeco.jpより転載】
自衛隊愛知地方協力本部と海上自衛隊は、2023年9月23日(土)と9月24日(日)の2日間、三河港
蒲郡ふ頭11号岸壁において、砕氷艦「しらせ(AGB-5003)」の一般公開を実施する。
砕氷艦「しらせ」は、「令和5年度総合訓練」の一環で9月22日(金)から9月25日(月)まで三河港に
寄港する予定で、一般公開はこの寄港中に実施される。公開時間は、各日とも9時から16時までの
予定で、最終受付時刻は15時までとなる。なお、「しらせ」の蒲郡寄港は今回が初めて。
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1週間前になって発表となった事もあり、色々と混乱も起こりました。一般公開=見学希望者が
大勢やって来たのは良いものの、事前準備が十分に出来ない状況であった事からクルマで来ても
置き場が無く、長時間駐車場の空きを待った挙句に観られなかった人も結構居たのではないかと
思います。そして、本来の寄港先であった岩国の方々も。