玄界灘の砂浜沿いを自転車に乗って走った。海水浴場に広がる砂浜に浜昼顔の自生地が広がっていてちょうど愛らしい花が大空を向いて咲いていた。草丈は低い。海風に抵抗できるように砂を這っている。薄いピンク色をしている。海岸には松原が続いていた。しばらくサイクリングをしていると万葉の歌碑が建っていた。この島には万葉時代の人たちの生活の歌を歌った歌碑が幾つもあるらしい。藻塩を焼くの追われて髪に櫛を入れる暇もないといった歌だった。遠くに島影があり、その向こうを可成り大型の汽船が走って行くのが見えた。快晴に恵まれた。打ち寄せて砕け散る白い波の波音が高く響いていた。陸地が削り取られないためのブロックに、腰を下ろしてしばらくゆっくりした。海の匂いがした。若芽の匂いのようだった。海岸には塵芥の類いが打ち寄せられている風景が多いが、ここにはそれがなかった。島の人たちが管理をしているのだろうか。先へ進むと港があり、朝早く漁に出た漁船が戻って来て獲れた魚を船から降ろしていた。烏賊釣り漁船で、期待していた玄界灘特有の珍しい魚は見えなかった。迎えに来ていた背の曲がった小さな老婆が、長靴を履いててきぱきと働いていた。
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