「特急券無効になる」仕事の打ち合わせで入場券不正 日本旅行幹部2人逮捕」というトピックスに興味があり、クリックしてみたら・・・
「新幹線入場券で不正にJR静岡駅の改札を通ったとして、静岡中央署は、建造物侵入容疑で日本旅行中部営業本部副本部長、坂内**(54)、同社静岡支店長、下村**(54)の両容疑者を逮捕した。2人とも容疑を認めている。 逮捕容疑は、共謀して1月18日午前8時半ごろ、不正に静岡駅の新幹線改札から入ったとされる。
静岡中央署によると、坂内容疑者は出張のため名古屋発東京行きの回数券で新幹線に乗車。静岡駅で途中下車し下村容疑者と仕事の打ち合わせをする予定だったが、改札を出ると特急券が失効するため、下村容疑者が2人分の入場券を購入していったん中に入り、2人で外に出ようとしたという。
日本旅行広報室は「管理する立場にある人間が、このような行為をしたのは言語道断であるまじきこと。厳重に対処するとともに、社員の綱紀粛正に取り組む」とコメントした」
ここまではネットニュースの記事。
坂内容疑者は名古屋の本部長。下村容疑者は静岡支店長。坂内容疑者は静岡に下車し、支店長と打ち合わせ。それからまた東京に行く予定があるため、名古屋から東京の新幹線回数券でなんとか静岡駅で途中下車したくて、静岡の下村容疑者に入場券を買ってくるように依頼。どのように検挙できたか、ここでは詳しく書かれていませんが、入場券は普通、何月何日何時何分に入場しましたと、裏面の磁気情報に書き込まれます。下村容疑者は入場券を2枚用意し、1枚目は駅に入るために改札機に投入し、入場記録が書き込まれます。2枚目は名古屋の坂内容疑者を駅から出るために用意したもの、入場記録がないため改札機でひっかかり検挙できたと思われます。わざと有人改札から入場しようと思っても、「(海)静岡駅 ○.○(日付) 入鋏済M(※)」のスタンプによるチケッターが付きます。1枚目は捺されているのに、2枚目は何も捺されていない状態。入場した痕跡なしとし、不正検挙。
(※ Mはモーニングなので、始発から午前10時頃、Dはディタイムなので、午前10時頃から午後4時あたりまで、Eはイブニング、午後4時から終電まで)
午前中は青、午後は赤といったように変えている駅もあります。今の入場券に発売時刻から2時間以内有効と書かれていますが、昔は発売当日限り有効なので、チケッターの記号で入場した時刻を特定。入場券に午前中を意味する「M」と捺されているのに、夜出場しようとしても、こんな長時間も駅の中で何をしていたか尋問されてしまいます。
新幹線特急券は、途中下車しても新幹線の改札を出ない限り、券面に表示された着駅まで有効。新幹線静岡駅の改札内にある飲食店や喫茶店などで打ち合わせすれば、こんな事件にならなかったかも知れません。
(100キロ以上の乗車券で唯一、新幹線の改札を出られるのは東京駅のみ。九州新幹線から東海道新幹線への通しが設定されているのに、東北新幹線から東海道新幹線は通しではなく、東京で打ち切り。東北新幹線の電気周波数は50Hz、東海・山陽・九州は60Hz、レールはつながっていないせいもあるかも知れません)