あけぼの

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膨れ上がり落下するイグアスの水の束   ~ブラジル~ 

2009-10-12 21:13:08 | ブログ

サンパウロからイグアスまでバスで往復を試みた。古希を過ぎて馬鹿みたいだが片道15時間の夜行である。日本語の話せる現地のおばさんと知り合った。彼女は日本人男性と結婚し、滋賀に住んで4年になる。今回は姉を訪問するため戻ってきたのだ。イグアス到着は早朝7時、誘われるまま迎えに出ていたお姉さんの車に同乗し、お姉さんの家でシャワーを浴び朝食までご馳走になった。その後2日間に及び車でイグアスの滝や他の自然公園、博物館、発電所など案内してもらった。お姉さんは小学校の先生、担当のクラスを同僚に頼み、案内してくれたのだから感謝の言葉もない。初対面の人に親切にする行為は国際人として学びたい。共稼ぎで家は質素だが庭もありお手伝いさんも使っていた。翌日案内された世界最大のイタイープ・ダム発電所はイグアス河にかかる世界最大の発電所だ。生憎の雨でダム湖そのものは霞んでよく見えなかったが、貯水量2000億立方メートル、巨大な電力量を誇る。パラグアイと共同で作られたこの発電所から国内サンパウロの距離まで電力を供給されている。

イグアスの滝のブラジル側はエレベーターを降りたところが一番壮観だ。目の前で膨れ上がり轟音と共に落下する水の束と飛沫、爆風、それに虹も映ってなるほど評判通りであることを実感した。そこから木の歩道橋を歩いて行くと上下二層に分かれた滝やワイドに広がった数個の滝、眼下に落下する巨大な滝などがある。初めに見た雄大な滝と他のすべての滝の爆音が重複し、共鳴し、反響し、さながら音の多重奏だ。飛沫で周囲が霞み、この光景はナイアガラの比ではない。筆者の訪問時は水量が完璧だった。多過ぎると爆風で水煙化して霞んでしまい、広がった滝が見え難く轟音のみとなる。ボート・ツアーは客を喜ばせようとアルゼンチン側の滝の真下まで行く。飛沫で身体中がびしょ濡れになる。大きくボートが揺れ、奇声とも歓声ともつかぬ乗客の声が響く。(続く)(自悠人)


五感の高揚と衰退

2009-10-12 03:27:55 | ブログ

            五感の高揚  

 今年度も引き続きUC,RWカレッジで教えることとなった。満杯でCloseされたクラスにも是非入れて、とAdd/Drop スリップを持って頼みに来たので2人超過の27人のクラスとなった。純情なフレッシュマンのクラスだ。日本語クラスはなぜか男子が多い。フレッシュマンは男子20人、女子7人、中級日本語も上級日本語も男子対女子が6:1、日本文化のクラスは今年はなんと全員男子学生だ。よい書き方シートを配布し厳しく指導するせいもあるが、多くの日本人学生よりきれいな字を書けるようになった。学生が張り切っているのでこちらも楽しくて緊張感のある新学期を送っている。心なしか記憶力も蘇りつつあるような気がする。好きな仕事が手元にあるお陰だろうか。

            五感の衰退:手からモノが落ちる自悠人 

 喜寿ともなり精神力では補えない五感と身体機能の衰退を意識するようになった。最近の検診で、血圧は68~115と変らず低めで体脂肪もついていない。昔、骨折で痛めた足や膝以外は健康状態良好だ。腰椎は一病息災の一病として特に気遣うことでもない。だが30年前との違いは身長が3センチ、体重が4キロも減ったことだ。粘り強さや根気に欠け、疲労も早いのは加齢のせいだろう。翌朝冷たくなっているのではないかと思うこともある。75歳までは冬でも半袖と薄物下着で通したのに、今は秋でも長袖なしではトイレに起きる回数が増えた。室温24度だというのに寒さに敏感に反応するようになった。なるべく自然体で過ごすよう心がけているが、注意力散漫で手からモノが落ちる。思い込みや物忘れも多い。朝食の支度中小指も一緒に切った。小指入りの料理とはクワバラ、クワバラ!