今年は早くから松茸が出ていると言う噂だったが例年通り8月末にコロラドにやってきた。2回山に入ったが一本も見つからなかった。土地が乾燥していて一本も生えていなかった。毒キノコさえなかった。これがいつも取りに来る場所かと疑いたくなるくらいだった。多分この地域には雨が少なかったのだろう。もし今年松茸が生えていたなら私の来る時期が遅かったのだ。だがそれなら取り残しや遅く生え出すものもあるはずだ。今まで8回来たが取れた確立50%、最高は5キロ(07年)だった。だから気にはしない。
松茸が取れない年は温泉の探索にでかけて入浴を楽しんだものだった。だが今回はボルダーに来る折、レンタカーでの追突事故をやってしまった。事故車は一キロほど走って動かなくなった。レンターカー会社から代車を輸送してもらい事故車と取り替えた。調査に来たポリスは事務的で、ライセンスと保険証を見せただけで違反キップ($100)を渡された。事故は保険会社に報告、内容が専門的になるので日本語の話せる職員に代わってくれた。
事件から18日経てレンタカー会社から事故内容の請求書が届いた。総額$4500(45万円)。営業賠償、車の価値損失も含まれていた。これらの項目は保険会社の支払い対象から外れていた。コリジョン(衝突)だけだと$3650だった。今回の書類は私が掛けている保険会社からの事故報告がレンタカー会社へされてなかったのか、「保険がないのなら10日間以内に自分で支払え!」とレンタカー会社は脅して来た。急いで保険会社に督促、保険対象外の項目についても折衝で免除があると聞いたので、レンタカー会社と交渉した結果、一部、個人負担を免除して貰った。一番心配したのが輸入車ゆえ「部品が入手し難いので修理に期間がかかるのでは?」だった。そうなると営業賠償日として何ヶ月分も要求されたのでは大変高額になる、と思ったから。結果は案ずるに易しだった。保険金が賄ってくれなかった金額は罰金を含め$500で済んだ。日本と違って保険システムはよく出来ているが何せ人間のやること、チャラン・ポランさんが大勢居る国なのでスムーズにいかない。待つ期間など気に掛ければいらいらさせられる国である。(自悠人)