バルト海狭沿い三国、エストニア、ラトビア、リトアニアを旅した折、エストニアのバス・チケット売り場でこの夫婦に会った。似たような年格好で旅好きのシニア夫婦同士、立ち話をしたが、あちらはブラジル在住、こちらはアメリカ在住、共通の友人を持っていたのが驚きだった。次にはラトヴィア旧市街の街かどで「小川さん!」と。「知人?」、彼ら夫婦が我々を見つけてくれたのだ。お互い休みなく動き回っている身、よくも同時刻にすれ違ったものだ。この夫婦とはバルト3国で予期せず計3回も会ったのだ。地球うろつき夫婦同士印象に残り、「では又!」でメールアドレスだけを交換し、ブラジル再会を約して別れた。1年後、ブラジル訪問時に洋子さんにブラジル移民史料館など案内してもらい、初めてお互いの素性や経歴など話し合った。その2年後の一昨日、東京で会ったのがなんと5回目。5か国で会ったのだからご縁も特別だろう。名前は栗原夫妻、今年、海外生活の自伝的随筆兼旅行記を上梓された。行動は筆者に類似、著作の内容も筆者著の「還暦からの日本脱出」に似ている。お互い技術者、考え方が似ているのだろう。2つの文化に長期居住した2夫婦、今度はどの国で会えるか楽しみだ。(自悠人)