東ティモール・フェスタの翌日、マンドリン演奏会に出かけた。全労済加入者へのお知らせで、演奏は新座マンドリンクラブとある。マンドリンは娘が学生時代やっていたし、筆者もマンドリン名曲集を編曲してピアノを弾くので、おなじみの曲がいろいろ演奏されるだろうと期待して。ところが、である。「青い山脈」で始まり、次は「リンゴの唄」、「チキチキバンバン」、そして、「キヨシのズンドコ節」と来たもんだ!歌の要所で「『キヨシ~!』とキヨシ・コールを入れて!」とご指導があり、聴衆は嬉しそうに手を振って「キヨシ!!!」を繰り返す。次は「北国の春」、続いて「明日があるさ」、「丘を越えて」、とマサオさま、九ちゃん、一郎さまの歌が続く。これらの選曲で聴衆の世代を当ててみてくださいね。このマンドリンクラブには40名もご在籍のようだがこの日のメンバーは7人ほど。カラオケ風演奏会とリクエストされたのかな?指揮者は曲の初めだけ楽団にタクトを振り上げ、じきに聴衆の方へ向いては指揮なさり、あっち向きこっち向きで大忙し。が、お顔は満面の笑み、聴衆も笑顔、音痴の夫も唱和しており、パープリンは筆者だけみたいだった。アンコールも「高校三年生」と決まっていたが、高校時代に帰った気分で歌っている人もいた。ハイ、心は年を取りません。丘を越え、青い山脈も乗り越え、リンゴの唄を歌いながら「明日があるさ」と明日に希望を繋ぎましょうか。今の社会を心配しているのもこの世代なんですよね。(彩の渦輪)