あけぼの

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Tシャツが人を結ぶ世界の街角II:座右の銘を印刷したTシャツを作ろか

2016-05-31 07:06:13 | 旅行記、多文化教育、国際

  タイで:泰緬鉄道の起点の街カンチャナブリで3人の女性が、「あらまあ!コリーの顔じゃない!それとも貴女のお顔?」と、筆者のTシャツを指さし話しかけてきた。コリーさんのお顔は筆者に類似し背中を見ない人は筆者の似顔絵と勘違いする。コリーはコラソンの愛称、そのTシャツは30年前フィリピン、マラカニヤン宮殿前で買ったコリー・アキノ大統領の似顔絵が表に描いてあり、裏には「1986 WOMAN OF THE YEAR CORAZON C AQUINO PRESIDENT OF THE PHILIPPIES」と。タイへ英語教師として招聘されていた30代半ばのフィリピン女性たちは母国の元大統領を知っていた。現ベニグノ・アキノ大統領の母だ。Tシャツのご縁で泰緬鉄道はご一緒、終点では同宿、3日間行動を共にした。

世界のTシャツで世界の街角:人間の胸は自己表現に最適の場所のようだ。Tシャツの文字が英語、スペイン語なら思わず頷き、微笑む。東洋系でない人は漢字のTシャツを得意そうに着ている。「愛」、「友情」、「心機一転」、結構ですね。Tシャツ購入は単なる土産ではなく自己表現を楽しむ目的もありそうだ。筆者の訪問国は114ヶ国、ある時から記念のTシャツを求め始めたが、手元には現在60枚強。世界のTシャツで世界の街角に立ち新たな出会いが生まれた。箪笥の引き出し3段にぎっしり詰まっていたTシャツを世界地図のごとく並べたら、その国の旅と珍奇な出会いが蒔絵のごとく蘇り連なった。Tシャツたちも新鮮な出会いを生み出したのだ。では自分の座右の銘を印刷したTシャツを作ろうか。古い諺、“God helps those who help themselves”(天は自ら助くる者を助く)なら完璧だ。(彩の渦輪)

写真1.筆者の顔と間違えられるコリーのTシャツ 2.これが泰緬鉄道(フィリピンの女性たち) 3.Tシャツで会話が始まり、友達になった若者たち