うまいッ!「夏山で育てる赤べこ“岩手短角牛”~岩手・岩泉町~」 2014年07月06日
番組内容
近年のヘルシー志向もあり、脂肪が少ない“赤身の牛肉”が注目されている。その代表格が岩手県で飼育されている「短角牛」だ。主に荷役に従事していた南部牛に外国産の牛をかけあわせて作られた。かむほどにうま味があふれ、肉本来の味を堪能できると、東京の一流レストランなどで大人気。夏は広大な山の牧場でのびのび育ち、冬はふもとの牛舎でじっくりと肉質を整えられる。手間暇かけて育てられた極上の赤身肉の魅力を紹介。
*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201407060615001302100 より
詳細不明につき、勝手に調べてみました。
「いわて短角牛」
東北生まれの「和牛」品種
「日本短角種」は、「和牛」と呼ばれる品種の1つで、唯一東北地方から発生したものです。
旧南部藩領(南部氏が治めた領地)において農耕・運搬用の役畜であった『南部牛』に、『ショートホーン種』等の海外品種を掛け合わせたことが、品種成立の端緒とされています。
生産頭数日本一
「日本短角種」は、北東北及び北海道を中心に全国で約7,000頭が飼養されていますが、そのうちおよそ4割が岩手県内で飼養されており、本県が日本一の産地となっています。
「いわて短角牛」は、県北地域を中心に生産され、澄んだ空気と水、豊富な牧草に恵まれた広大な草原でのびのびと育てられています。
希少な国産赤身肉
全国の肉用牛頭数に占める日本短角種のシェアは0.5%以下。非常に希少な牛肉です。
高齢化や後継者不足により生産頭数の減少が続き、益々希少さが増している国産の赤身牛肉。
是非、ご賞味ください。
※和牛とは…
日本国内で品種改良され、日本固有の品種として認定された「黒毛和種」「褐毛和種」「無角和種」「日本短角種」の4品種及びこれらの交雑種を指す。
日本短角種の誕生
明治になると海外品種の導入が始まり、在来牛との交配が開始されました。
名牛の産地と言われていた本県岩泉町で、南部牛にアメリカ産ショートホーン種を交配したことが南部牛改良の始まりと言われています。
その後もホルスタイン種やエアシャー種等の外国種が次々と導入されたものの、放牧適性のあるショートホーン種が北上山地の厳しい飼養条件に合ったことから、ショートホーン種を中心とした交配が進められました。
昭和初期に和牛改良の要望が高まり、東北地域で飼養されていた短角系種のうち役肉用に適したものを標準体型として、昭和32年に日本短角種登録協会が設立。
「日本短角種」としての品種登録がはじまりました。
いわて短角牛の生産
夏山冬里方式
いわて短角牛のもととなる子牛は、【夏山冬里方式】と呼ばれる生産方式により生産されます。
【夏山】
放牧地の雪が溶けると、冬の間に生まれた子牛たちは、母牛とともに放牧されます(開牧・山あげ)。放牧された子牛は母牛の母乳を飲み、徐々に生草を食べ始め、すくすくと育ちます。
1牧区につき50~60頭程度の母牛の群れの中には種雄牛が1頭放牧され(まき牛)、自然交配が行われます。母牛は子牛に授乳をしつつ、自然交配により、また新たな子を宿します。
出来る限り自然のままに。広大な放牧地でストレスなく健康に過ごしています。
【冬里】
冬の訪れを前に、母子は放牧地を去り、里に帰ります(退牧・山下げ)。子牛は家畜市場で販売されて肥育農家のもとへ、母牛は牛舎にて分娩に向け準備をします。3月前後に新たな子牛を分娩し、また、山の雪解けを待ちます。
*https://iwategyu.jp/iwate_tankaku_wagyu/ より
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