ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「大きな余震」

2011-04-08 | きょうのできごと
3月11日の地震からもうすぐ一カ月、
中が見えないように新聞紙を張り付けていたコンビニも
いつものようにガラス越しに中が見渡せるようになり
スーパーも並ばなくても入れるようになった。

車も何時間も並んで苦労しなくてもガソリンが買えるようになり
だいぶ増えてきた・・・

灯油も3週間ぶりにやっと配達された。

店に並ぶ商品も随分とそろってきて、
わが家は比較的早くガスが通るようになって
何とか普通どおりの暮らしにもどりつつあったはずなのに・・・

校舎の被害で新学期が遅れてはいるものの
これが普通の春なんだよね~と
少し安らいだ気分になっていたこの頃だったのに・・・

それがあの地震で一変した!

眠りについていたのかいなかったのか
いつもと違う揺れに飛び起きた!
随分気をつけて片づけていたつもりだったが
ぐらぐらしながら上のものがまた落ちてくる・・・
 
家族でわあわあ、抑え込んでいたりしていると
電気が消えた・・・一瞬だった

揺れが思いのほか短くすんで
ほっとした。
一つだけ置いていた懐中電灯を取り出して
しまいこんでいたラジオと他の懐中電灯と
ろうそくを再びとり出す。
携帯コンロもまだしまっていなかったし
とにかくあいているボトルにも水を汲んでおかなくてはと
風呂にも水を足し、バケツに汲んでいる途中で
水が出なくなった。

ああ、まただ・・・

水が出ない。電気がつかない。
トイレに行ってから、お風呂の残り湯を
タンクに入れるのも懐中電灯の明かりが頼みだ

「何でこんなことに」という思いと
「また一からやりなおしだ」という思いが交錯する。

ドアを開けて外を見ると通路には非常灯がついている。

ちょうど出てきた隣に住む男性と夫が二言三言話していた。

「変電所がやられたんですね」
「これから市の災害対策本部に出勤です」
今は真夜中の12時近く

引越し時からあいさつだけのおつきあいだったが
この時、初めて市の職員だと知った。

真っ暗な中、色々なサイレンが鳴り響く
救急車とパトカーと消防車とガスの緊急車両のサイレンを聴きわけてみる
そうして、おびえた犬の鳴き声、人々の話声

さらにヘリが騒がしく行きかって
眠れないまま、うつらうつらしていると
鳴り響くどこかのマンションの非常ベルが
耳について離れない。

結構近い。
一体いつまでなり続けるのだろう・・・
どうしたのかしら? こんな時誰が駆け付けるのだろうかと
ぼんやりと感じている意識のなかで

人の声があちこちで騒がしくなって
怒号が飛んだような気がした。
しかし、この真っ暗な中、
貴重な電池を使って見に行くほどの覇気ももうすでにない

しばらくして近くでサイレンが止まって
そのうちベルも止んだのだろうか・・・
「右にいけないのか」、「そっちは・・・」「こっちは・・・」
とあれこれやっていたが
電気の工事か、ガス漏れかなどと思いを巡らしていると
いつの間にか静かになって眠りにおちていた

翌朝、明るくなってから起きて
別の部屋の片づけを始めた。

停電も断水もまだ回復していない
ガスだけはついた。
すっかりあきらめていたから意外だった。

朝8時頃、電気が戻るとやがて水道も回復した。                            
心底、ほっとした。

昨日の午後は確かに何でもなかった近くのアパートが火事になっていて
2階のガラスが全て下の道路に飛び散っていた

そうしてそこからまた近くのアパートの2階も
ガラスがただれていて火事の形跡があった。

直線で100メートルもないような距離にある2件のアパート
これがあの騒がしさの原因だったのかもしれない

地震は本当に恐ろしい。
11日のものより、強かったと思う。
冷や水をさされたようで気持ちがへこたれてしまいそうだ。

みんな同じように不安でいっぱいなのだろう。
街はまた逆戻り・・・
店の被害も大きく、あちこちに、また行列ができてしまった。






コメント
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