4月の下旬に雪が積もり、またもやお騒がせの春になった。
咲いた桜の花に、雪がのっかり、
数年前の不思議な光景がまた繰り返された。
あの年は桜が早く咲き過ぎたのだろう、
今年は雪が遅すぎたようだ。
そうして、いつの間にか皐月になっていた
心の澱が時々掻きまわされ、
沈んでいた鬱事が舞い上がっては
ゆっくりといつまでもまわり続けていた
じっとしていられなくて
苦しい時の神頼みで手を合わせに行くが
目に映る景色はただ平らに見ているような気分だった
久しぶりの街の
大通りのケヤキたちは
若葉が優しげな色で萌えだしていた。
イチョウ並木の芽吹いた様も
何だか張り絵のようで初々しい。
高速を避けて久しぶりに通った山道には
淡く染まったヤマザクラと
若葉の薄い緑色の
それぞれの色合いが
おぼろげで心癒されるようだった。
そんな中、
さし色のように山吹が
ところどころに咲き乱れて
春は黄色が嬉しい季節だと思う。
グリーンベルトのタンポポも
太く肥えた長い茎を
空めがけてのばしている。
子孫を残すために
少しでも遠くまで飛ばさなければと
がんばっている
毎日、少しずつ、春の中で
元気を沸かせなくてはと思う五月
咲いた桜の花に、雪がのっかり、
数年前の不思議な光景がまた繰り返された。
あの年は桜が早く咲き過ぎたのだろう、
今年は雪が遅すぎたようだ。
そうして、いつの間にか皐月になっていた
心の澱が時々掻きまわされ、
沈んでいた鬱事が舞い上がっては
ゆっくりといつまでもまわり続けていた
じっとしていられなくて
苦しい時の神頼みで手を合わせに行くが
目に映る景色はただ平らに見ているような気分だった
久しぶりの街の
大通りのケヤキたちは
若葉が優しげな色で萌えだしていた。
イチョウ並木の芽吹いた様も
何だか張り絵のようで初々しい。
高速を避けて久しぶりに通った山道には
淡く染まったヤマザクラと
若葉の薄い緑色の
それぞれの色合いが
おぼろげで心癒されるようだった。
そんな中、
さし色のように山吹が
ところどころに咲き乱れて
春は黄色が嬉しい季節だと思う。
グリーンベルトのタンポポも
太く肥えた長い茎を
空めがけてのばしている。
子孫を残すために
少しでも遠くまで飛ばさなければと
がんばっている
毎日、少しずつ、春の中で
元気を沸かせなくてはと思う五月