予告編を見た時に「何だ?こりゃあ?」という気がした。
今どきの漫画チックなCGだらけのエンターテインメント?
ゲームの世界みたいな地獄めぐりがすごそう・・と
まさか観るとは思わなかった
映画でもと空いた時間に飛び込んで
一番早く始まるのがこの作品だったというだけの話・・・
まあいいかと期待しないで観たのだが、意外に面白かった
最近は自分的にヒットした作品には出会えない中でなかなかの評価かもしれない
地獄ファンタジー・アクション映画とでも言おうか
やはり原作は人気のウエブコミックのようだ
子どもを助け出し、ビルから落ちた消防士の前に現れた冥界からの使者たち
~向こうで人工呼吸を受け仲間に囲まれている自分がいる~
えっ なに あれ、自分は死んだのか・・・というアクションから始まる
(3人の使者のうち1人は彼の葬式の様子を観に行っていて食事をしていて遅れてくる)
という、初めから実にマンガチックすぎて笑ってしまう
彼らは49日の間に7つの地獄の裁判を受ける時の弁護と護衛を担う使者たち
そうしてすべてを無罪で通った者だけが現世に生まれ変わることができるシステムらしい
消防士としていくつもの命を救い、19年ぶりの貴人として転生を確実視されるジャホンだったが
一筋縄ではいかなかった
地獄へ行くたびに今までの過去が掘り起こされ、家族とのかかわりや絆がわかってくる
しかし地獄めぐりの旅もなかなか半端ではない
長い裾を翻す使者たちのカッコよさと強さにすくわれながら観続ける
こんなことがあったのか、そうだったのかとうなずき
家族愛をかみしめるていたのだが
たった一人の弟が実は殺されていて・・・
怨霊になって冥界を荒らしはじめ
そううまくは運ばないのだ
他人を生き返らせる手助けをしているのに
千年もの間、この場に取り残され
実は使者たちもこのミッションが成功すればチャンスらしいのにおだやかではない
冥界から下界への瞬間移動や透明人間や実在の人物になり替わるなどの超能力がものすごい
さすがにわくわくしてしまう
時にコミカルで家族への無償の愛に感動しつつ世の不条理を思う
あちこちですすり泣きが聞こえ
終わっても誰もすぐに席を立たなかったのが印象的だった
第2章の因と縁も機会があれば足を運ぼう