ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「ぐみ」

2020-06-21 | 草花のささやき
一週間前、庭の奥の方の木に何やら実がたくさんついていた。
母に「実がついてるけど、食べられるのかな?」と聞いたら
「実がなってるからって食べられるわけじゃないでしょ」というようなことを言われた。
そうして、1週間たって、もう一度母に聞いてみた。
「実がいっぱいだけどこれ何?」
今度は枝を折って持って行くと、
「ぐみだっちゃ」「毎年とってたんだから」と全然違う答えが返って来た。
そうして母はやおらぐみを外し始めた。
リハビリになるかもと思い
枝をどんどん切って母の元に持っていくと
台所からざるやボールを出してきてつんだぐみをどんどん入れ始めた。
競争するように枝を切り渡す。
かいどうの花が終わってから、白っぽいいい香りの花が咲いていたような気がするが
どうしてこんなにたくさん実をつけたのだろう
毎年、実を見た記憶がないのはどうしてだろう
そばのガマズミにばかり気をとられていたのだろうか


つまんでひとつ口に入れると渋みが拡がってかなりまずい!
完熟しているのにぐみってこんな味だっけ?
だが母は「甘酸っぱくておいしい」という。
どこがおいしいのだろう。ただただ渋いだけなのに
認知症のせい?まさか味覚異常?

とちの実だって癖が強くてどうして昔の人はこんなものを食べたのだろうと思ったものだ

幼いころのぐみの記憶がある
父の実家の門を入ってすぐのところにぐみの大木があった
その木は切られてなくなってしまったから唯一の記憶だろう
一度だけ、父とひとつふたつぐみを摘んだような気がするのだがよく覚えていない
まだ熟していなかったのかもしれない・・・
私はぐみを食べたことがないのかもしれない

妹に言われてジャム風にしてみたが渋みは取れずあきらめた
母のリハビリと割り切って大量のぐみを土に返した。
コメント (1)
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