ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「バスでのできごと」

2021-07-28 | きょうのできごと
いつものように始発からバスに乗った。
ステップを上がってすぐ
突き当りの一つ後ろの席に座る
介護を終えて家に帰る道のりだ。

コロナもいまだ落ち着いていないが
この頃は結構人出が多くなってきた・・・
バス停に止まる度に乗りこんでくる人、人
バスは窓を少し開けるなどの換気をし
マスクの着用とおしゃべりは控えるようにと
繰り返しテープが流されている

ふと、鏡にうつる運転手さんの顔が左に寄ったような気がした。
そして急に目を細めるような、今までとは明らかに違う目つきに変わった
さらにアナウンスの時とは別の口調で何か言っている
が、うまく聞き取れない
無線の交信の返答なのだろうか・・・などと思っていると
続けてもう一度繰り返された
今度は聞き取れた
「きちんとマスクをして下さい
あごマスクはやめて下さい」と言っているようなのだ

乗客たちに緊張が走る

一番前の席の方はマスクがきちんとなっているか鏡を見て確認している
周りの乗客たちもそれぞれマスクを確認し整える様子がうかがえた

それでも何だか悪くなった運転手さんの目つきは変わらない・・・

(えぇっ、誰なの?)と思っていると
こっちの方を見ているような気がしてくるからたまらない

思いなおしたように運転手さんが続けた
「○○●●から乗った黒いマスクのお兄さん、あごマスクはやめて下さい」
と、すぐに運転手さんの目つきも顔も元の位置に収まり
ほっとした~
皆ほっとした様子だ

○○●●から乗ったお兄さんは私も見ていたはずだが
マスクの位置までは観ていなかったなあ・・・

改めて運転手さんのチェックのすごさを思った。
乗客たちの命を預かっているんだものね。

例のお兄さんは私のすぐ後ろの席の様だった。
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「スーパーノヴァ」

2021-07-28 | 映画のお話
予告編でちょっと顔を出す女優さんに目が止まり観に行った作品です。
残念ながら私の思っていた女優さんではありませんでした。
彼女が出ていたらどんなだっただろうと思いながら
今は切なくて苦しいけれど、それまでの満ち足りた幸せな生活と
深く揺るがない愛と絆が想像できました。

認知症は何もわからなくなりできなくなって寝たきりになり死に至ります。
ふと数日前の不安顔の母の顔がよぎりました。
母は何もかも私たちに任せて余生を過ごしていくはずです。
自ら命を絶とうなどとは考えていないと信じています。

美しい星空、どんどん増えていく星のまたたきに心を奪われていると
あんなに大きく光っていた星がいなくなっていました。
イギリスの湖水地方の壮大な自然
広大な山並みの中のうねるように続く道を小さなキャンピングカーが走ります。
彼らの人生の象徴でしょうか。
変え難い唯一のパートナーのゲイのカップル
今までどんな道のりがあったのか想像するだけですが
全て乗り越えて今があるはず・・・

タスカーが自死しようとしていることが事前にわかって
それぞれの思いをきちんとぶつけることができてよかった。

ピアニストのサムの演奏会の場面でこの作品は終わるのですが、
私にはもうタスカーが「スーパーノヴァ」超新星になって散り果ててしまったように思いました。

コリン・ファースとスタンリー・トゥッチが実際も20年来の親友で
共演となったようなのですが
説明やセリフの少ない中で親密な二人だから出せた雰囲気や情感の演技もあるのかもしれません
役柄を取り換えても充分にできるベテランの俳優たちですが
この取り合わせがしっくりはまっているように思います。

二人ともに60歳、おひげのコリンは意外と若く観えました。

それにしても男女の夫婦ならこんなにも苦しまなかったかもしれません


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