夕方、そろそろ夕食の支度をはじめようかなという時
手元の携帯がなった。
母のいるグループホームからの電話だった。
「はい」と出ながらも、家族会の出席確認にしてもおかしい、
日曜だし、まだ早すぎるなという思いがよぎった・・・
そうして私には珍しく、「えっ」と声が出てしまった。
かかりつけの先生にいま往診を依頼したという。
先生のご判断に任せる旨答え、いったん電話を切った。
15分後、再度、電話があり〇〇病院に救急搬送することになったという。
その電話中に家人が帰宅したので、車で〇〇病院に向かった。
病院に着いたがまだ救急車は来ていなかった。
グループホームよりわが家の方がずっと病院には遠いので
一瞬不安がよぎる。救急車は亡くなった人はのせないのだと・・・
受付に行って事情を話すと既に連絡が来ているようで名前が通じた。
少しして道路の方に救急車が見え、
気づくとひっそりと止まっている救急車が見えた。
やっと母がのせられたストレッチャーがやってきた。
そばに行くと
「なんでここにいるの?いったいどうしたの?」と言われて
(それはこっちが聞きたいのよね)と思いながら
赤くなった右目を案じて「私誰だかわかる?」と聞いてみた。
「〇〇子さんでしょ。髪ぐしゃぐしゃじゃない」と返された。
「すみませんねえ」と苦笑しながらちゃんと見えるようでほっとする。
だが「頭と手がびんびんしびれておかしいの~」とのこと
救急車に同乗して下さったグループホームのスタッフの方と話しながら待つ。
頭のCTをとるために来たのだが、幸いなことに今の所異常はなく
出血のひどい右まゆ横の傷を3針ほど縫合し
また明日午前中に来るように言われて帰された。
だが、まだまだ不安でいっぱいだ。
お誕生日を迎えたばかりのいつもの元気な母と
きのうあったばかりだったのに・・・