扉があいたバスに乗りこむと、すぐ向かいの席に腰かけた。
見ると
肩に鞄をかけた男性がひとり立っている。
後ろ姿には抱っこひもも見える。
すると、右肩の方からかわいい女の子の顔がのぞいた。
動くバスの中で
荷物も女の子も抱えていて
だんだんとずれてくるのだろう。
一度持ち直すように体を少し縮めるようにして
よいしょというように伸びあがると
起きかけた赤ちゃんのような声が一瞬聞こえた。
「んっ?」と思っていると
お父さんは思いなおしたように、空いていた長椅子のような
席に腰かけた。
いままで後ろ姿だったのがこちらを向いてすわったのだが
何と彼は
右と左の両腕に女の子ともっと小さい赤ちゃんを抱えていたのだ。
抱っこひもにいたのは左側の赤ちゃん
右側のお姉ちゃんの方はただ抱えていたようだった。
二人を抱えた姿勢のまま席に座ってちょっと落ち着いたのか
お父さんは静かに目をつむった。
すると目覚めた赤ちゃんと女の子が抱えられながら何かしら二人で顔を寄せるようなしぐさだ
それでもお父さんはじいっと目をつぶっている
両腕の中の女の子たちはお互いを手で触れあいながら確かめあっている。
時々、お父さんはカッと目を開けたかと思うとすぐまた閉じて
何だかだいぶお疲れの様子だ・・・
手にはお姉ちゃんの名前のある布の手提げも持っている
これからどこに行くのだろう~
何かあってお迎えに行ったのだろうか~
それとも
どこかに送り届けるのかしら?
などと思いを巡らしながら・・・
それでもバスは揺れながら進む
乗りこさないでねと心の中で祈りながら・・・
イクメンというより
頼りがいのあるこんながっちりして大きな
お父さんの姿が素敵で
何だかとてもほっこりして、頼もしく、嬉しかった。
見ると
肩に鞄をかけた男性がひとり立っている。
後ろ姿には抱っこひもも見える。
すると、右肩の方からかわいい女の子の顔がのぞいた。
動くバスの中で
荷物も女の子も抱えていて
だんだんとずれてくるのだろう。
一度持ち直すように体を少し縮めるようにして
よいしょというように伸びあがると
起きかけた赤ちゃんのような声が一瞬聞こえた。
「んっ?」と思っていると
お父さんは思いなおしたように、空いていた長椅子のような
席に腰かけた。
いままで後ろ姿だったのがこちらを向いてすわったのだが
何と彼は
右と左の両腕に女の子ともっと小さい赤ちゃんを抱えていたのだ。
抱っこひもにいたのは左側の赤ちゃん
右側のお姉ちゃんの方はただ抱えていたようだった。
二人を抱えた姿勢のまま席に座ってちょっと落ち着いたのか
お父さんは静かに目をつむった。
すると目覚めた赤ちゃんと女の子が抱えられながら何かしら二人で顔を寄せるようなしぐさだ
それでもお父さんはじいっと目をつぶっている
両腕の中の女の子たちはお互いを手で触れあいながら確かめあっている。
時々、お父さんはカッと目を開けたかと思うとすぐまた閉じて
何だかだいぶお疲れの様子だ・・・
手にはお姉ちゃんの名前のある布の手提げも持っている
これからどこに行くのだろう~
何かあってお迎えに行ったのだろうか~
それとも
どこかに送り届けるのかしら?
などと思いを巡らしながら・・・
それでもバスは揺れながら進む
乗りこさないでねと心の中で祈りながら・・・
イクメンというより
頼りがいのあるこんながっちりして大きな
お父さんの姿が素敵で
何だかとてもほっこりして、頼もしく、嬉しかった。