てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

老老介護の犠牲者

2009-01-09 21:27:41 | ビジネスと社会
 8日、岡山市内で68歳の息子Kが、94歳になる母親の看病に疲れ果て絞殺するという痛ましい事件が起きた。8日付山陽新聞記事はこちら

 同紙の報道によると、近くの住民らは口々に「献身的に介護していたのに」「信じられない」と話しており、逮捕されたK容疑者は母親を長年妻と介護しており、“老老介護”に疲れた末の犯行の可能性が浮上しているという。この世に産んでくれた親を危めるなど、絶対に許されることではないが、ある意味で老老介護の犠牲者ともいえる。

 一昨日の小欄で「老老介護」について触れたばかり。高齢化社会にあって、老老介護は避けては通れない付いて回る問題であり、介護が長期に亘ると介護者は心身共に疲労困憊する。ましてや家庭内介護には限界がある。
 遭遇してみないと本当のところは解らないだろうが、介護に行き詰ったら相談や支援を求める場が必要であり、介護者同士のネットワーク等も有用である。
 これは祖母、父、母と相次いで通算10数年家庭内で介護してきた、かみさんの経験に立った介護論である。
コメント (3)
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