てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

3時間待ち・10分診療

2009-01-16 14:36:49 | 健康と医学
 朝一で紹介状を携えてS病院に出向き、午前中かかってやっと22日の検査予約をしてきた。診察は予約患者が優先だから仕方がないが、お年寄りや熱や痛みがあったりして体調の優れぬ人にとっては苦痛だろうな思った。時節柄、風邪ひきが多く、予防マスクは必携である。我々より後から来て順番を待つ老夫婦の「医者は待たせるのが商売、患者は待つのが仕事」との嘆き声が聞こえて来た。

 「3時間待ち・3分診療」などといわれる患者の不満を解消し、「患者を懇切丁寧に診察してもらう」との狙いもあったのか、昨年4月の診療報酬改定で「5分ルール」なるものが診療所と中小病院の外来の再診料に導入された。医師が外来患者の問診や身体診察、指導などを5分以上行うと診療報酬を上乗せ出来るというものである。
 これには賛否両論あるようだ。1人5分だと1時間に最多で12人に限定されるため、医師からは「患者の(不当な)総枠規制だ」との批判も噴出している。また「能力がなく、診察に時間のかかる医師が得をする」などの不満も出ている。確かに時間の目安だけで、十分な診療かどうかを判断するのは問題があると思う。

 今日の場合は、「3時間待ち・10分診療」(かみさんとアベック受診)と言ったところ。当方の説明する既往歴に耳を傾けながら、S出医師は終始パソコンに向って、紹介状に書いてある内容を黙々と打ち込んでいる。合間に以前のカルテから内視鏡写真をディスプレイ上で指し示して、万一ポリープが見つかった場合の処置内容を説明してくださる。一度に十人の話を聞いたといわれている聖徳太子なみの能力に感心した。

 それはそうと、そもそも年が明けてから毎日ある症状が続いたために検査に思い至ったのだが、皮肉なもので当方の心中を推し量ったように今朝はピタッと治まった。問診では、そのことも医師に付け加えた。

 診察を終え自動精算機からの「どうぞお大事に」の声には、思わず笑えた。そりゃ、口が曲がっても「ありがとうございました」とは言えないわな。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする