てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

最良の日に旅立ち

2009-01-05 20:54:03 | ビジネスと社会
 正月3日に急逝したT叔父の葬式があり、盛大なお見送りを受け滞りなく告別式を終えた。併せて近親者により初七日も済ませた。

 最後に本日の導師である金泉山正満寺のご住職より有難い説教を頂いた。T叔父のことを「よほど徳を積まれ、世のために善を尽くされた方だったに違いない」と前置きされ、日本天台宗中興の祖といわれる慈恵大師良源(じえだいしりょうげん)上人のことに触れられ、戒名もずばりそれに肖り「實法院慈恵公照居士」と授けられた。

 慈恵大師良源(912-985)は、永観3年の正月三日に遷化(入滅)されたので元三大師と呼ばれ、「慈恵」の諡号(しごう)を賜わったことにより慈恵大師と称されるそうだ。 
 また、慈恵大師良源には「角(つの)大師」「豆大師」「厄除け大師」など、さまざまな別称があり、広い信仰を集めている。全国あちこちの社寺に見られる「おみくじ」の創始者は良源だと言われている。

 「松の内の3日に亡くなるのは験が悪い」などとは素人の浅はかな考えで、実は人生最期の見送りの日としては最良の日である。どうせ一度はあの世とやらへ逝く身ならば、かくありたいと思い直した次第。
 とはいえ突然に肉親を失った遺族の悲しみは察するに余りある。最期のお別れの顔には母の顔がダブリ、落涙を禁じ得なかった。しばらくは日毎に寂しさが募ることだろう。
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