
初物の日本いちじく

10数年で大きく育ったいちじくの樹
10数年前に植えた我が畑の1本の日本いちじく、シーズンを終えてバッサリと伐採するのが良いのか、今では天を突くほどの大きな樹に育った。平棚栽培にすればよいのだが、如何せんスペースが狭いので、あまりにも背丈が伸び過ぎて、上の方は取るのにひと苦労する。
いちじくの名の由来は、一日一果実ずつ、或いはひと月で実が熟す「一熟(いちじゅく)」から転じて「いちじく」と呼ばれるようになったとする説がある。
今年は例年よりもひと足早く、一昨日初めて熟した1個を収穫したばかりだが、一日おいて今朝のぞくと更に3個も熟しており、内2個は既に割れ口が蟻塗れになっており食べずに処分した。
枝も折れんばかりにたわわに実を付けているので、これからはしばらく朝採りが欠かせない。収穫しても我が家だけでは到底食べきれず、ジャムにして保存する。そしていつも隣近所に食べ助けをしてもらっている。
いちじくに含まれる主な栄養素は、カルシウム、カリウム、ビタミンC、ビタミンB1、食物繊維、多数の酵素など。この消化酵素にはたんぱく質を分解する整腸作用がある。まだ試したことはないが、葉や茎の切り口から出る白い乳液はイボ取りや痔の外用薬に、葉を入れた薬湯は神経痛に効くそうだ。
初物だけにひとまず仏前に供えたので味見の方は御預け。長雨だったので甘味がどうか心配だ。食べた時にプチプチと歯に当たるのが種だが、あの独特の食感に癒される。
※いちじくの食べ方
へたの切り口に白い液がついているものは新鮮な証拠。尻の部分が裂けそうになり、ヘタのところまで赤褐色に染まると食べ頃。
また保存をするには、乾燥を防ぐためにビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。食べ方としては、いちじくの皮をバナナのように軸の部分からむくと食べやすい。
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