てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

買い占めと狂乱物価

2009-08-20 22:51:00 | 暮らしと生活
 「バカを出せといわれればこの親の他なし」と、我々の姿を自嘲気味に話しながら、マスクを求めて薬局数店のはしごをした。3枚、5枚入りの小口はあるものの、30枚・50枚入りの大口単位のマスクは店頭から姿を消した。店員に入荷の予定を尋ねると「ありません」という。
 仕方がないので取り敢えず「100円ショップ」で5枚入りを170枚分おさえた。

 先日お盆休みで帰省したばかりの二男が西宮へ戻ったところ、大口のマスクが何処も売切れでないという。用意周到な二男は、今日を予測して120枚ほど買い置きしているので当分は十分持つが、出来たら岡山でも買っておいてくれると助かるとの申し出があったので講じた苦肉の策である。

 家に帰ると午後9時のテレビニュースでは、マスク製造業者は「増産体制をとっているので消費者は冷静な対応を」と呼びかける。

 1973年(昭和48)年に起きたトイレットペーパー騒動を想起した。世界を覆ったオイルショックが発端となり「トイレットペーパーがなくなる!」という噂が噂を呼んで瞬く間に全国へ波及し、買いだめ騒動が起きた。続いて砂糖、醤油、洗剤なども相次いで姿を消した。
 買いだめ、モノ不足のパニック現象はやがて収束したが、パニックが過ぎて残ったのは高値安定の狂乱物価であった。

 トイレットペーパー騒動の轍を踏んではならじ、あの時の二の舞にならねばよいがと懸念する。そのためにも今日とった自分達の浅はかな行動を深く反省した。先の小欄「自ら作っていた渋滞」で反省したばかりなのに、これでは学習効果は全くゼロでサルよりも劣る。
コメント (2)
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