今日は義母の祥月命日にあたり、かねてからの義父との約束通り10時半に迎えに上がった。いつもなら玄関先に出てきて待っているのだが姿が見えない。ベッドまで上がり家内が揺り起こすと、微かに薄目を開けて力なく「なんぼにも眠くて起き上がれん。墓参りは任せるので頼む」と言うのが精一杯。傍らの義弟を窺うと首を横に振る。
この所の義父は、赤ちゃんがえりとでもいうか寝るのが仕事で、一日の内半分以上は寝ているようだ。そういえばかつて世界最長寿(116歳)としてギネスブックにも認められた徳之島のかまとおばあさん、「2日寝て2日起きる」という生活で有名になった。眠ったままのおばあさんの口に家族が食べ物を運ぶ様子をテレビで観たことがある。93歳の義父も二周遅れで、かまとおばあさんの後塵を拝しているのだろうか。
独り置いて行くのも気掛かりだったが、ファンヒーターをエアコンに切替えて、2時間ほどのことなので止むを得ず、義弟と3人で墓参りに出掛けた。
墓参を済ませて帰宅後、義父はやっと寝床に起き上がり、先ず一服くゆらせてから、代わって墓参をしてきた礼を述べ、今朝はどうしても起き上がれなかった言い訳をする。そして、寝てはいても義母や、数えの99歳で亡くなった祖母(義父の母)が夢枕に立ったという。寒気の緩んだ昨日、庭仕事に精を出し過ぎたようだ。
墓参りの帰り道にでも屋外で食べようと準備した赤飯弁当を、結局は家の中で広げた。義父は好物の刺身をアテに熱燗で一杯ヤルと忽ち生気を取り戻した。かまとおばあさんにはまだまだ遠く及ばないが、自分の母親の年を凌駕するのは夢ではなさそうだ。
<script language="JavaScript" src="http://www.magicalmaker.com/js/mm.js.php?upwh=861590-1264596731-400-300"></script>99歳で天寿を全うした義祖母の墓
この所の義父は、赤ちゃんがえりとでもいうか寝るのが仕事で、一日の内半分以上は寝ているようだ。そういえばかつて世界最長寿(116歳)としてギネスブックにも認められた徳之島のかまとおばあさん、「2日寝て2日起きる」という生活で有名になった。眠ったままのおばあさんの口に家族が食べ物を運ぶ様子をテレビで観たことがある。93歳の義父も二周遅れで、かまとおばあさんの後塵を拝しているのだろうか。
独り置いて行くのも気掛かりだったが、ファンヒーターをエアコンに切替えて、2時間ほどのことなので止むを得ず、義弟と3人で墓参りに出掛けた。
墓参を済ませて帰宅後、義父はやっと寝床に起き上がり、先ず一服くゆらせてから、代わって墓参をしてきた礼を述べ、今朝はどうしても起き上がれなかった言い訳をする。そして、寝てはいても義母や、数えの99歳で亡くなった祖母(義父の母)が夢枕に立ったという。寒気の緩んだ昨日、庭仕事に精を出し過ぎたようだ。
墓参りの帰り道にでも屋外で食べようと準備した赤飯弁当を、結局は家の中で広げた。義父は好物の刺身をアテに熱燗で一杯ヤルと忽ち生気を取り戻した。かまとおばあさんにはまだまだ遠く及ばないが、自分の母親の年を凌駕するのは夢ではなさそうだ。
