てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

春告げる大人の味

2011-03-06 12:49:00 | グルメと料理
 明日は夫婦ペアで2年ぶりに大腸内視鏡検査を受ける手はずになっている。検査前日の今夕からは「消化のよい食事をとり、繊維類・種のあるもの、野菜、キウイ、海藻類は避けるように」とのお達しである。そういえばいつぞやの検査では前日摂った朝食時の味噌汁のワカメが腸壁にへばりついており慌てたことがある。

 昼食は普段どおりの食事でよいとのことだが、メニューを決めかねていたらナイスタイミングで新家から新鮮なふきのとうを頂いたので、身体によくない月並みな天麩羅は止めて「ふきのとう味噌」を家内にリクエストした。

 いち早く春の訪れを告げるふきのとうは、独特の苦味があって好き嫌いが分かれるところだが、苦味成分のアルカロイドには新陳代謝を促し、冬季体内に蓄積された毒素を体外に出してくれる働きがある。

 そうと知ったら「ちょっと苦っ! けど旨っ!」。これだけで食が進み、口の中に春の香りがぱっと広がる。若かりし頃は大いに苦手だったが、これぞ大人の味である。いまやっとその違いが分かるようになった気がする。
コメント (4)
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