てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

一件落着

2011-03-26 17:36:00 | ファミリー
 東日本大震災を目の当たりにし、ブログに駄文を書き連ねるのさえおこがましく自粛をしていた。不幸にして被災された方々のことを思うと掛ける言葉もない。発生から2週間が経ち、道路や電線の復旧は進んでいるものの、生活物資の輸送はまだまだ十分ではないようだ。情け容赦なく時間だけは過ぎていくが、福島原発事故の行く末も難航し、影響の広がりが懸念される。

 拙ブログの小休止に伴い、各方面に要らぬご心配をお掛けしているようだが、お陰さまで当方は無事過ごしておりますのでご休心ください。

 94歳の義父が年明け間無しに台所で転んで腰の骨にヒビが入った。以来殆ど床に就くことが多く、あれから3カ月以上経つがなかなか快方に向かわない。
 ただ幸いにも、心の杖と頼りにしていた愛車を自主的に降りる決意をした。10月の誕生日までには運転免許証も返納するという。願ってもないこの好機を逃すことなく、家内と車の処分に奔走した。

 先ずは上がっていたバッテリーの充電からとりかかり、最期の車内清掃と洗車をねんごろに済ませた上で、懇意にしている町内のガソリンスタンド(車屋)へ持ち込んだ。ここで買った訳でもないのに、気持ちよく引き受けてくれた。年式からして査定価格はゼロなので追い金を覚悟していたにも拘らず、逆に「部品代」としていくばくかの金子までつけてくれた。

 義父にはその部品代と“遺影代わり”に洗車後の車を収めた写真を届け、私どもの役目を無事に果たした。写真は却って未練を残すかなと懸念されたが、大層感激した様子で、そのことを認めた日記を見せてくれた。ずっと寝たきり状態が続いている割には、相変わらず頭脳は明晰(耳が遠いので「聡明」とはいい難い)で、またしてもシャッポを脱ぐ一件だった。それと共に心配のタネが一つ片付きヤレヤレである。





コメント (8)
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