てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

慈雨の恩恵

2012-03-05 19:19:00 | 舞台、ライブ
 『春に三日の晴れなし』の言葉通り、この時節は雨の日が多いが、この慈雨こそが大地を潤し、植物は一斉に芽吹き、やがて急ぎ足で花を咲かせる。啓蟄の今日も、しとしとと雨が降り止まぬ一日となった。

 日課のウオーキングは2日連続で休み、終日ビデオを観て過ごす。お陰でポケットの歩数計はカウンターが500上がらないという惨憺たる有様。
 今日を見越して、昨日レンタルしてきたDVDはアンソニー・ホプキンス主演の映画『羊たちの沈黙』(1991年/米国)と『日の名残り』(1993年/英国)の2本。

 この時季に早く咲けとばかりに花をせきたてるように降る雨のことを催花雨(さいかう)という。春の慈雨は大地のみならず、我が心までもしっとりと潤してくれた。
 『日の名残り』は、普段踏み込むことが許されぬ英国の階級世界を垣間見る思いだった。在りし日の英国ジェントルマンの作法、言葉や振舞いが其処此処に見て取れ、何とも心地良い映画だった。

 私にとって映画は、読書と同様に“心のビタミン剤”である。素晴らしい作品を推奨頂いた、suzieさんに感謝。
コメント (4)
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