てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

春の使者

2012-03-06 21:37:00 | 健康と医学
 中国地方で春一番が吹いたとの発表があった。例年になく厳しかった冬に別れを告げ、確実に春の足音が近づいている。

 先月24日に大腸がんの外科手術を受けたN須を見舞った。術後の経過も順調で、顔色も頗る良好。明日は晴れて退院ということで、名誉の切腹跡を見せてくれた。

 N須は学生時代には少林寺拳法で鍛え、健康には人一倍自信があった。ところが、昨秋頃から原因不明の酷い咳に悩まされ、年を越してもその症状が一向に治まらない。風邪を引いた憶えもないし、慢性気管支炎の所見もなく、病院をいくつか転院して検査を繰り返すものの中々原因究明に至らない。
 
 やっとのこと先月下旬、岡山市内の某有名外科を紹介され検査の結果、大腸に1㎝×2㎝大の腫瘍が見つかった。即開腹手術を受け、2時間がかりで大腸の1/3を切除した。まだ(良性の)ポリープが残っているものの、ほかの臓器へ転移している気配はなさそうだ。

 近年、大腸がんによる死亡者数が急増しており、厚生労働省の統計によると、平成19年の日本人の死因の約3分の1は「がん」。
 このうち男性の大腸がんの死亡者数は10年前の約1.2倍となり、初めて肝臓がんを抜いて3番目に多いがんとなった。
 女性では既に平成15年から、大腸がんが1位になっている。この背景には、肉類を中心とした高たんぱく・高脂肪な欧米風の食生活の広がりが指摘されている。

 そもそも初期には殆ど自覚症状がないといわれる大腸がん、ましてや今回のしつこい咳との因果関係の有無など知る由もないが、取り敢えず咳はピタリと止まった。
 N須のケースは、早期発見だったため、これで完全治癒が望めそうだ。今日の春一番が病魔を吹き飛ばしてくれ、名実ともに春を呼び込んでくれたようだ。
コメント (4)
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