てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

未曾有の巨大地震

2011-03-12 13:51:00 | ノンジャンル
 ニュージーランド地震の悪夢も醒め遣らぬ11日午後2時46分ごろ、東北の太平洋沿岸でまさかの巨大地震が発生した。国内観測史上最大級のマグニチュード8.8だという。

 偶さかテレビを観ていたら急遽特番に切り替わり、襲い来る大津波が海辺の町を飲み込んでいく戦慄の惨事の一部始終が映し出される。その間にも次々と続く大きな余震を告げるテロップが流れる。
 先のニュジーランド地震と同様、時々刻々と被害が拡大し、想像を絶する被災の甚大さが浮き彫りになる。

 真っ先に福島に住まわれるエンピロさんの安否が気掛かりで、メールを入れると折り返し「心配をおかけし、申しわけございません。驚きました。会津は震度6弱でしたが、まだ余震が続いています。こんな大きな長い地震は体験したことがありません」と返信があり安堵した。

 被害は広く関東にも及び、千葉に住む義妹家族は折りしも義父の見舞いに帰省しており、直接の難を逃れた。

 仙台に住む知人は、市内の大きなショッピングモールに家族で出かけている最中で、非常階段を使って避難し事なきを得た。

 東京都内に住む甥っこは、いつもは仙台にある工場に詰めているのだが、この日に限って北海道へ出張命令がおり、出張準備に帰宅中で間一髪で九死に一生を得た。

 知人や親戚はいずれも災難を逃れたが、とても手放しで喜べる状況ではない。一瞬にして尊い命を落とし、丸ごと家や車までも失った方々の胸中を察するに余りある。今や死亡・不明者は1,300人(12日午後1時50分現在のNHK発表)を超えたが、生存者や孤立者の一刻も早い救出を祈るばかり。
 50を越える国々から救援の申し出があったようだが、国をあげて被災地への物的、人的支援と併せて速やかな復旧を願う。今更ながら福島原発のシステム管理問題も気掛かりなところ。
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奇異な呼称

2011-03-08 11:54:00 | ビジネスと社会
 医師(先生)の書く紹介状や、その返信の宛名に「御侍史/御待史」という呼称が認められており、これを目にする度に何と大仰で慇懃無礼な言葉かと奇異な感を拭えない。

 本来この言葉は「私ごときが先生に直接お手紙を書くなんて滅相も無いので、先生の秘書・執事(=御待史)宛てに、ものを申し上げます。」の意。とはいえ本気で「どうぞ秘書に」と思っているわけではなく、みな平気で医師本人に直接手渡しているし、今どき執事が事務連絡を取り仕切っている医師なんて滅多にいない。単なる慣習(慣例)に従っているということのようだ。

 ところで国会の本会議や委員会において、国会議員に対して答弁する官僚などが連発する「先生」という言葉、さらには議員同士でも「先生、先生」と呼び合う。小生には全く以って不可解で滑稽に聞こえる。○○委員、○○議員、○○さんの方が余程しっくりくると思うのだが、これは不遜なことだろうか。(尤も中国では「先生」という敬称が「さん」に近い感じで使われている。)

 同じく国会では、本来目下に対して使うはずの「君」という呼称が使われている。確か土井さんが衆議院議長のときに、「さん」付けをされ大いに納得していたのだが、いまや元の木阿弥。

 序でにもうひとつ。経済ニュースなどでアナリストが民間企業を呼ぶときに、「○○会社さん」などと言う妙な表現するのも耳障りで気になるところ。

 「先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし」という川柳があるが、さて呼ばれた当人はどう受け止めているのだろうか、是非とも窺いたいところだ。
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健康ならばこそ

2011-03-07 20:36:00 | 健康と医学
 本日家内とアベックで大腸内視鏡検査を受けた。これに先駆け、家内は既に胃内視鏡の検査も受けていたのだが、案ずるまでもなくいずれもが「特段の異常は認められない」との診断で、垂れ込める暗雲は一挙にはれた。早速に3人の倅に吉報を入れると、立所に三者三様の返信メール。

「了解。良かったです。」
「よかったです。慢心せず、引き続き気をつけてください。」
「それはよかった。しかし、安心せず食生活見直しを(間食)」

 検査後の留意点として《食事は消化のよいもの、刺激の強いものやアルコールは避けること》とあるので、祝杯をあげる訳にもいかず、病院からの帰途食材を買い込み、家で二人でささやかに祝うことにした。

 求めた食材の一つは、くぎ煮用にやっと出回り始めたイカナゴの新子。そしていま一つはアジ。先達てNHKのためしてガッテンで「魚さばき必勝法」を観たので、忘れないうちに実践しておかなければとうずうずしていたところ。
 お見事とはいい難いがどうにか三枚におろし、刺身と唐揚げにして美味しく頂いた。骨せんべいの味も格別で魚丸ごと捨てる所なしであった。

 大腸内視鏡検査では、事前に約2時間掛けて2㍑の下剤(ニフレック)を飲むのが難儀であったが、大腸内の老廃物が一掃でき、今は何ともいえない爽快感だけが残る。
 近年はCTを用いて、腸管内腔を3次元再構成し、粘膜面の凹凸の評価を行う「仮想内視鏡」をテレビで紹介していたが、これでは出血や色調の評価、生検などはできないため、内視鏡検査の代わりとは成り得ないそうだ。

 昨夜の軽い(消化のよい)食事から始まって、今日の朝食と昼食は絶食のため、必然的にプチ断食を強いられたが、これは日頃の飽食への警告と受け止め、普段不休の胃や腸へのしばしの休息を与えることとなった。併せて健康であればこその「食を楽しむ」ことの有難さをしみじみと実感した。
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春告げる大人の味

2011-03-06 12:49:00 | グルメと料理
 明日は夫婦ペアで2年ぶりに大腸内視鏡検査を受ける手はずになっている。検査前日の今夕からは「消化のよい食事をとり、繊維類・種のあるもの、野菜、キウイ、海藻類は避けるように」とのお達しである。そういえばいつぞやの検査では前日摂った朝食時の味噌汁のワカメが腸壁にへばりついており慌てたことがある。

 昼食は普段どおりの食事でよいとのことだが、メニューを決めかねていたらナイスタイミングで新家から新鮮なふきのとうを頂いたので、身体によくない月並みな天麩羅は止めて「ふきのとう味噌」を家内にリクエストした。

 いち早く春の訪れを告げるふきのとうは、独特の苦味があって好き嫌いが分かれるところだが、苦味成分のアルカロイドには新陳代謝を促し、冬季体内に蓄積された毒素を体外に出してくれる働きがある。

 そうと知ったら「ちょっと苦っ! けど旨っ!」。これだけで食が進み、口の中に春の香りがぱっと広がる。若かりし頃は大いに苦手だったが、これぞ大人の味である。いまやっとその違いが分かるようになった気がする。
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小学校高学年の英語必修化

2011-03-01 14:43:00 | ビジネスと社会
 This is a pen. 
 中学生になって英語の教科書の最初に載っていたフレーズだが、時は移って2011年度から小学校5年、6年で「外国語活動」が必修となるそうだ。先日遊びに来た今春小学6年生に上がる孫から聞かされて初めて知った。

 世界のグローバル化が大きく進む中で、わが国の将来を担う子どもたちがグローバル社会の波に乗り遅れないようにするために、遅ればせながら政府が重い腰を上げたということか?

 昨年のことになるがユニクロ(ファーストリテーリング)が企業内で公用語として総て英会話にすると発表され驚かされたものだが、前後して楽天までもが同じく、社内の総ての会話に英会話を導入、会議なども全部英語で行うというニュースが流れた。これからのビジネスシーンでは、世界の公用語である英会話は必須条件ということである。

 話を元に戻すが、授業を効果的に行うためには教師が発音・リスニング等のスキルをアップさせる必要があり、最も大きな課題になっているそうだ。

 かくいう私も、41年前に某高校で英語(リーダー)の教育実習をさせて頂いた時の苦々しい思い出が蘇った。担任の先生が教室の後に控える中で、テープレコーダーを使ってのみ授業を許され、自ら発音することは御法度だった。

 私の場合は教育実習まで受けながら、故あって教師にならずに済んだが、今の教師は小学校の授業でさえ英語がついてまわり大変なことだ。担任の先生方のご苦労のほどをお察しする。
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