〈リバイバル・アーカイブス〉2022.2.7~2.21
原本:2014年9月26日
富田林市の中央を流れる石川の右岸、国道309号バイパス、川西大橋を過ぎてすぐ、ミステリーサークルが始まります。
西板持地区と彼方(おちかた)地区に拡がるこの大地。行ってみると、のどかな田園風景が、緑の田んぼとビニールハウスが拡がり、周りの道は、小学生の生徒さんが元気に通学しています。
ちょっとのぞいてみましょう...
空中写真 中央左が縦に流れるのが石川です。石川のすぐ右側に地割が丸く見えるところがありますね。
2500分の1の地図 地図でも丸くなっているようです。中央を東西に走る道路は国道309号線のバイパスです。
2014.9.19.
ちょうど彼岸花の季節です。明日が彼岸の入り。塚に見えるところや畔のところどころで彼岸花が咲いています。
2014.9.11.
このような塚が3カ所にあります。むこうに見えるのは二上山。
2014.9.19.
手前と後ろ側に塚が見えます。
2014.9.19. 間もなく稲刈りです。すでに終わっている田んぼもありました。
2012.3.07.
これは春先の写真です。後ろ側(南東側、住宅のあるところ)は河岸段丘で、ここより高くなっています。
2012.3.07.
塚には大きい石がありました。
2014.9.11.
小さい石ころも置いてあります。花崗岩・砂岩・チャートが見えますね。
2014.9.11. サークル内の塚
小石がたくさん混じっています。
2014.9.11. 外周南側の道路と水路
大きく弧を描きながら、流れます。
2014.9.11. 外周南側にある道路
左側(南側)は河岸段丘崖で高くなっています。
2014.9.11. 外周南側の道路
道路に沿って、水路ががあります。上流の石川からひいてきた水です。
2012.3,07.
サークル内を流れる水路で採取したシジミ。マシジミかと思われます。ここの水路は上流部の石川の水ですが、石川・千早川・佐備川などの水系でよく見られます。
2012.3,07. カワニナも生息していました。
2014.9.11.
大きなタニシ(ジャンボタニシと呼んでいます。)が卵を産み付けているところ。田んぼの中にももちろんいます。ジャンボタニシは、正式には「スクミリンゴガイ」といい、原産は南アメリカ産で、食用の為に輸入され、野生化したのが、西日本を中心に各地に広がっているそうです。私は泉佐野や奈良県でも見ました。
ジャンボタニシは在来種のタニシと別の種類で、形は丸みがあり、殻高が5cm以上と大きいのが特徴です。また、タニシは卵胎生(卵は体内でふ化)やそうですが、ジャンボタニシの仲間は、水面より上に卵を産み付け、ピンクの卵塊がひときわ目立ちます。
2014.9.11.
中央を走る国道309号バイパスより円形部分南側半分を見渡したところ。円形と感じるところはありませんね。左奥の山が金剛山。田んぼと里芋畑、ビニールハウスが点在します。
2014.9.19.
石川には人工の堤防がありますが、石川と比高差が1~2m位しかないので、堤防がない時代に、増水の時 氾濫を繰り返していたのかと思われます。東側の西板持地区の条里地割(古代に成立していたと考えられられます。)が乱されていることでもそれがわかります。
1.上流からこのあたりで川原(氾濫原)が急に拡がること、
2.ここの土地と河川敷との高さがほとんど同じであること、
3.南側の楠風台の河岸段丘面の高台部分があることなど、
氾濫し洪水が蛇行しやすい地形的な要素があり、、そういう川の氾濫跡が複合して、その痕跡が円形に見えるのではないでしょうか。
2014.9月26日 ( HN:アブラコウモリH )