「恩学堂縁習室」という名前をホームページに付けた理由は「ごあいさつ」のページに書いていますが、イメージ的には、上野公園の動物園の右横の奥に入っていったところに建っている旧東京音楽学校の奏楽堂が気に入っています。
コンサートなどイベントが行われていない平日は比較的空いているので、2階にある奏楽室の椅子に座って、しばらくいろいろ思い巡らすのもいいですね。
1階部分は今では演習室ならぬ展示室になっていて、明治23年に建てられた日本最古の木造の様式音楽ホールとして、今では重要文化財に指定されています。
明治、大正、昭和の日本の音楽を牽引していった音楽家たちの紹介も興味深いですが、演習室の壁にワラやおが屑を詰めて防音壁にしていたという展示を初めて目の当たりにしたとき、先人の知恵に頭が下がりました。
「恩学」のほうも、何事にも感謝の気持ちを忘れないように、やさしい人生を送りたいものです。子どもの頃は持っていたであろう周囲の人々や自分自身に向ける「やさしい」眼差しを、少しずつでも取り戻していきたいと、忙しい時間の中で感じたことはありませんか。