「死して何を残すか」とはよく聞くことばです。
仏教での年忌法要は、一周忌、三周忌と続いていき、
四十九年で終わる仕組みになっているそうです。
日本では教会の信徒の方がこの時の刻み方で
追悼ミサや偲ぶ会を企画することも少なくないとか。
亡くなったその瞬間から「死者」に
組み分けされてしまうのではなく、
時間の経過と共に少しずつ間隔を空けながら、
わたしたちの心の中で共に生き続けているのは、
送る側と送られる側の双方にとってお恵みですね。
今回の悲惨な事件やテロで突然
生者の群から切り離されてしまった方々も、
生前近しかった人々の傍で、その存在の中で、
生き続け、励まし、道を指してくださることでしょう。
あらためて永遠の安息を祈り、
引き続き生者であるわたしたちを
守り助けてくださいと願います。