楽の音にあわせて

ブログは折々にアップしていきます。主にはSNS投稿の記事の掲載となります。

facebook対応アルバム

2012-10-20 10:35:00 | ホームページ関係
ホームページから新たにfacebook(フェイスブック)への入り口を設けました。

このブログに掲載した写真をほぼ全部facebookのアルバムに載せています。facebookを利用していない人も、新たに登録しないで見られます。ご利用ください。

画質は落としてしまっていますが、もしお気に召した写真があれば、ご自由にダウンロードしてください。

いよいよ秋の香

2012-10-18 09:09:00 | Sisterのねごと


いよいよ秋たけなわというとところでしょうか。
今年は暑い季節が長かったですね…と、ここ数年毎回のように口にしている気がします。四季がめぐり来て物思う日本の文化は、今や“二季性”になりつつあると言うことですね。
今日の写真はフランスの菊です。向こうの方が色鮮やかに見えたのは、気のせいだったでしょうか。

青学の礼拝堂で

2012-10-13 22:09:00 | ホームページ関係


青山学院大学聖歌隊の定期演奏会に行ってきました。上の写真は会場となったガウチャー記念礼拝堂です。演奏会終了後は下の写真のようにエントランスやチャペルの外に聖歌隊員が姿を見せ、訪れた人と楽しく交流する場面も。



今回の演奏会ではバロックの教会音楽を堪能しました。カトリックだのプロテスタントだのと、時々意図的に違いを際立たせるように感じさせることばに出会うことがありますが、プロテスタントの礼拝堂でカトリックの伝統音楽を聴くというのは、すごく嬉しい気がします。逆のシチュエーションでも同じだと思います。

そもそもその昔に地球の裏で起こった分裂、今の時代になって、日本人同士がこうした宗派の違いに神経を立てること自体がおかしい気がします。自分が普段通っている教会の習慣と違うという違和感があったとしても、聖書が証言しているキリストを信じるというところでは同根なのですから。

人間のこういう傾向は何も宗教の話ばかりでなく、日常的にどこにでも転がっています。同じところを探すより違いを探してしまうこと… 一致していられることの難しさ、そしてその尊さ。そんなことを思い巡らせながら、美しい響きを聴いていました。

さて、また都内の観光案内みたいになりますが、ちょうど向かいに国連大学があります。





海を渡って…日本まで

2012-10-12 10:45:00 | ホームページ関係
四谷に行ってきました。幼きイエス会の日本における本部修道院が駅のすぐ前にあり、創立者のお名前にちなんでニコラ・バレと命名されています。インパクトのある建物です。修道会宣教開始350周年を記念して展示が行われていると聞いていたので、立ち寄った次第です。




「サンモール」とか「雙葉(ふたば)」と聞くと思い当たる方が多いかと思います。こちらの修道会は、うち(ヌヴェール愛徳修道会)と創立が歴史的にほぼ同じぐらいの時代で、日本にやって来たのは明治5年のことだそうです。

かつてパリでお世話になったフランス人がこの修道会の方で、長い間日本で教鞭を執っておられたということで、時には流ちょうな日本語を交えながら、宣教師の目から見た日本の姿などを伺うことができました。

その懐かしさも手伝って展示を拝見しながら、三百年前のフランスに求められて次々に誕生した“奉仕する女性”のグループが、やがて使徒的修道会(活動修道会)として固まっていき、世界中に散らばっていった壮大な歴史絵巻をあらためて心に想い描きました。

日本でキリスト教と接したことがあるという人は、ミッションスクールや病院などの諸施設、あるいは個人的にシスターと出会ってというケースが多いとか。不思議な縁(えにし)、神が結ばれた関わりと言いましょうか…

明治、大正の時代、フランスなどの国から派遣されたシスターたちが長い船旅の果てに小さな日本の地を踏んだ時から、繋がっていた“神色(かみいろ)”の糸があったのでしょうか。

ついでに、四谷周辺には迎賓館などがありますが、カトリック関連書房、イグナチオ教会(麹町教会)、上智大学もあります。四谷駅にお越しの際にはぜひお立ち寄りを。コマーシャルしてますねぇ。






龍vsドラゴン、洋の東西

2012-10-09 20:35:00 | Sisterのねごと


ディズニーのスティッチを描いているアトリエの作品だとかいう『ヒックとドラゴン』という映画が、数年前に日本でも上映されました。それ以前にもファンタジー映画や絵本でドラゴンが登場するものがあり、時にはドラゴンと中国文化が結びついて描かれていたりします。

調べ尽くしたわけでもありませんが、西洋で「ドラゴン」と呼ばれる空想の生き物と、東洋で「龍」と呼ばれる同じく架空の生き物とは、絵を見る限り、どうしても全然別ものに見えるのですが。

この写真は、横浜の中華街の真ん中にある関帝廟の屋根の龍です。中国らしいカラフルな力強さです。イメージ的には大蛇でしょうか。龍は、一般的にヒゲがいっぱい生えているので伊勢エビとたとえた人もいます。いずれにしても途方もなく長い胴で、空中を移動するのに、体のどの部分を使うのだろうと心配したくなります。羽根がついているわけでもないし… 地球の重力とは無関係に移動しているように思えます。そしていつも「天」にいるイメージです。

一方、ドラゴンのほうは一見恐竜のようで、大きく、四本足で、尻尾が胴から長く伸びています。背中に比翼がついていて、翼竜の一種と言えないでもありません。翼が上手く機能しないと、地面に落下してしまいます。一番の違いは、龍が賢者のイメージであるのに対して、ドラゴンは善にも悪にも荷担する可能性があり、“飼い主”次第のところもあるようです。

日本人作家が描く、ジブリの『ゲド戦記』に出てくるドラゴンもいます。西洋のイメージですね。原作のせいでしょう。

日本や中国の「龍」は西洋語に訳すと「ドラゴン」。しかしそのイメージは大きく異なります。

東西南北、対話が必要と言われることがたくさんあるこの世界ですが、たとえば世界共通語と称されて久しい英語で非西洋の何かを説明しようとしたら、早速こういうズレが生じるということなのでしょう。

文化の深み、人の心のひだなどというものは、龍とドラゴンのはなしとは比較にならないほど、ピタッと伝えられないのでしょうね。これは使う外国語の問題であると同時に、それ以上に、一人ひとりの中にある神秘の部分で、翻訳できない領域なのかも知れません。そんなことを考えながら、これからも龍とドラゴンを眺めます。