昨夜は紫金山・アトラス彗星を見んものと中央高速を小淵沢ICまで走り、 八ヶ岳・編笠山登山ルートでもある観音平林道を標高1300mほどの地点へと登り、 三脚を立てて撮影準備を済ませた後、 夕方5時から6時半過ぎまで西南西の空一帯を双眼鏡を使って見回していたけれど、 結局お目当ての彗星の姿を見つける事が出来ませんでした。
昨・20日の5時台に我が家から近い公園で「彗星が見えました」と言う人に出会ったが、 腕を伸ばして指し示して呉れた方角の事などを考え合わせると、 その人は幻を見ていた可能性が高いかもしれません。
とにかく、肉眼での彗星見物にトライ(実際には双眼鏡も使用)した8万年周期で現れると推定された今回の彗星、 見ることは叶わなかったものの、 トライしたことだけでも「大した者だよタナカ君!」と自分自身を慰めてブログ記事を書いています。
21日の彗星が見える筈の方向や時刻 :
PCのアプリで得た画像二枚をUpしました。
太陽がほぼ真西方向に沈む頃から金星が地平上に見えている時間帯、 彗星は真西よりも南寄り、 金星よりも高い位置に現れる様ですね。
そんな西側に邪魔な雲など出ない気象条件と、 見通しの得られる場所に行かなくてはなりません。 そこで天気予報を勘案し、 中央道を小淵沢ICまで走り、 そこから八ヶ岳の一峯・編笠岳登山ルートとなる林道を標高1300mほどの地点まで登りました。
カーナビ画面 富士見高原にも足を伸ばして、
良い場所を探し回った事が点ポチで示された軌跡で判ります。
山麓道路の両側は樹林で覆われて視界が得られないのですが、 車を止めた付近は樹林が切り払われて南は甲斐駒ヶ岳、 真西にはは電波塔が山頂に置かれた入笠山隣のピークまで視界に入る場所でした。 そこでの視界の様子を写真で御覧ください。
まだ明るさが残る空には短い尾を引く機影が何回も見られ、 暗さを増した空にはランプを点滅させながらの飛行する機体や、 人工衛星かも知れない明滅無しに、 移動する明かりも空には見えました。 また金星よりも等級の低い星々も見える様になってくれました。
短い飛行機雲
そして背後を振り返ると天秤の両サイドの位置の左に北斗七星、右にカシオペアも大きく見えていましたが、 僕のお目当ての彗星の姿は見つける事が出来なかったのです。 夜9時半、 無事に帰宅しました。 お疲れ様。
追記 12:40 :
紫金山・アトラス彗星
友人が北海道の旅の途中・富良野の地で10月17日に撮影
彗星が見えなかった事をボヤキがてら友人のFさんに電話したら北海道旅行の富良野の地で彗星の写真を撮ったをメールで送って呉れた。 この写真を撮れるまでの過程を聞いたら、 まず双眼鏡を使用して彗星がいるはずの領域を丹念に眺め、 「彗星が居るかも知れない・・・」と思われる領域に向けて50mmレンズのカメラの視野を設定、 さらに露出時間も5秒ほどの長めでシャッターを切り、 モニター画面を確認したら、 尾を引く彗星の姿が有ったとの事。 その後、 あそこに彗星が居ると確信した眼と脳を持って双眼鏡で当該領域を観察したら、 「尾を引く彗星が見えた!」との話。