タイトルにした三つの物、 ヤナバに来てから最初の中綱湖一周ウオーキングに絡んだ品目です。
「簗場」の地名は青木湖の湖水が中綱湖を経て木崎湖へと流下する途中の中綱湖に設けられた魚を捕獲するための簗に因んでのこと。 その中綱湖は「湖を一周」と言っても、 サイズが小さい湖なので一周しても大した時間は掛からない。 大変なのは、 山荘から国道そして湖畔へ下るルートを逆に登り返す帰路なのです。
日曜日の中綱湖の湖岸には多くの釣人が陣取っていました。 民宿が在る側の湖岸には東屋が設置されているのですが、 そこは橋を渡ってすぐの駐車場車や釣り場の環境が良いために多くの釣人に利用されています。
僕は国道148を横切って湖岸道路に降りた後は反時計周りに歩き、 途中のわらび自生地で食べごろサイズのわらびを手折り、 それを手にしたまま東屋に近づきました。 時間はAM10時頃だったか。
東屋周辺で竿を出していた釣り人達はグループでやって来た人たちであったらしい、 丁度中一休みのタイミング、 グループの連中が東屋に集まり、ベンチに腰掛け、 中央のテーブルでスイカを切り分け、 食べ始めている所でした。
僕が手にしていたワラビを目にした一人が話しかけて来ました「ほー、 まだ食べ頃のが残ってますね」と。 僕からも声を掛けました「スイカ美味そうですね・・・」と。
そしたら、 「一つどうですか?!」と言いながら一切れのスイカを御馳走してくれました。
夕方になり、「収穫したワラビのアク抜きをするかな」と思ったものの、 アク抜きに必要な重曹が山荘に在りません、 ストーブの残り灰でもと思ったが、 ストーブの中には焼却を待つ紙ゴミが押し込まれ(僕が排出した物ですが・・・)、 ちょっとアク抜き用の灰を採る気分になれない状態でした。 それで重曹の調達に出掛けました。
大町市内まで車を走らせるのは億劫な感じ、 そこで 山荘から国道に出る途中で営業しているレストラン「くんくんさん」を訪れた。 そして顔なじみの大女将の居宅を訪れて「カクカクシカジカ 重曹を少し分けていただけませんか?」とお願いした。
丁度燃えるゴミを出すために玄関を出ようとしていた女将さん、 室内に戻り、 まだ開封していない重曹と使用途中の2つの袋を手にして「どのくらい必要ですか?」と問うた。 僕としては「小さじ一杯ほどの量が頂ければ」の思いで訪れたのだが、 結局使用途中の一袋を頂く事になりました。
夕食後、 ワラビを小鍋に詰め込んで、 重曹を適量投入、 そこに沸かした熱湯を注ぎ、 発泡スチロール・ボックスに鍋を入れ、 一晩放置するアク抜き作業を行いしました。
一晩経過したワラビ、しっかりアクは抜けましたが、 食感もフニャフニャ感のある物になってしまいました。 発泡スチロールの保温効果が高く、 高温の湯に長く浸つけてしまった結果と思います。
でもまあ今夜はこのワラビを摘みにして、美味しくビールをいただく予定です。