雪の結晶撮影装置の小型化に取り組みつつある今日この頃、 従来のカメラユニットの小型化を考える頭の中に浮かんで来たアイデアはカメラの固定保持に特化した、 一般に使われている「カメラ用三脚ならぬ衝立状態のL型構造物」。
昨日はそれを作って見たのでご覧いただきます(Top写真)。
写真の左側に立つ箱型形状で内部にゴチャゴチャと電気配線が見えるユニットが今までのカメラユニットの筐体です。 右側手前に置いてあるカメラが 90 mm マクロレンズを装着した OM-D EM-5 です。
その背後にそびえ立った構造物が「試料ステージベースユニット」の上に乗った白っぽく見えるL型構造物がカメラを取り付ける「カメラ用三脚」ならぬ「カメラ用衝立」です。
この衝立正面の 12 mm 厚のベニヤ板にカメラを取り付けます。 写真でははカメラ取り付け用のネジ穴などの加工は未着手の状態です。
こんな物を作って「装置全体のコンパクト小型に役立つのか?」と想うかもしれません。 このカメラ固定用の L 形状の衝立に小型化の秘密があります。 持ち運びの際の梱包時、 衝立正面の厚板部分はベースユニットの上に乗せ、 衝立・側方の板はベースユニットの右側に添わせて押し当てる形で収納します、 すると撮影システム全体の容積はおよそ8 リッター、 従来の容積15リッターのおよそ半分にする事が出来るのです。 その理由を大雑把に表現すれば「従来のカメラユニットの厚み 100 mm が 12 mm と大幅に小さくなったと見做せる」ためです。
これにはカラクリもあって、 カメラ本体はカメラを収容する肩掛けカバンに入れて持ち運ぶ事です。 このことは公共の交通機関、例えば飛行機、 高速バス等を利用する際の支障にはならず、 むしろ夜間に過度な低温からカメラ本体を保護する目的で撮影装置からカメラ本体を取り外して保温しており、「従来の運用方法とも合致して問題なし」と想っています。