アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

デートDVD…じゃなかったデートDV

2012年09月13日 | Weblog
 レコードの表はA面、裏はB面。レコードのA,Bに取って代わって、CDが出現した。ABの次はCD…当たり前。ようやく「CD」に慣れたと思ったら、「DVD」なる物が出てきました。EFGではなかった。
 DVD…外見はCDと同じに見えますがね。性能が違うらしい。CD→DVDときて、近頃DVというモノも出た。CD→DVD→DV…アルファベットから、尻取りに変わったらしい。次はVDかな。(ボケはこの程度にしときます)

 DVは、EPレコードをさらに小型にしたような形状のもの…とは全く違って、「ドメスティックバイオレンス」のこと。
 DVの中に、「デートDV」というモノがある。中学校、高校の人権教室では、「デートDV」が花盛り。
 デートDVとは…結婚していない男女間での体、言葉、態度による暴力のこと。親密な相手を思い通りに動かす為に複合的に使われるあらゆる種類の暴力。
 …私は、こんなことを題材にした人権教室などやりたくないのですが、風潮というか、流行の袢纏というか…。

 デートDV…具体的にどんなことが挙げられるか…
 1 身体的暴力:殴る、蹴る、噛む、抓る、モノをぶつける。…どっとと別れろ!
 2 性的暴力:合意のない性交渉、交渉時に痛めつけたり侮辱したりする行為…身体的暴力とは違うので分けましたがぁ。狂ってる。とっとと…。
 3 言葉、心理的感情的暴力:バカ、ブス(しこめ)、ぶおとこ、デブ、短足、薄毛、ハゲ…。無視する、嫌がらせをする、頻繁の電話、過剰な嫉妬、ストーキング…とっとと別れろ!
 4 経済的暴力:お金を貢がせる。…そんな男(女)に貢ぐお金があったら、釧路湿原美術館の開館準備に寄付すればいいのに。(ローカルな話題でした)

 「デートDV」…何のことはない、早い話が「いじめ」です。
 デートDVなのか、そうではないのか迷うことがあります。次のような例です…
 交際しているA太郎とB子。B子は日本の超難関校に合格したが、A太郎は浪人することに。A太郎はB子に、「入学を辞退しろ。一緒に予備校に通おう」と。B子は、国民垂涎の超難関校を辞退し、一緒に予備校へ通っている…。B子の親がどれほど怒っているか…怒り狂っていましたよ。

 これ、私はデートDVだと思います。理由は、「束縛している」からです。
 恋愛は独立した個人同士の付き合いです。「愛情は束縛」と、思い込むと、束縛する(束縛される)ことが深い愛情だと思い込んでしまう。自己決定権もヘチマもありゃしません。剥奪されているわけですから。さらに、「力を持って相手を支配」するようになり、相手を自分の思い通りにしなければ気が済まなくなっていくのです。

 では、中高生に、どうしろと教えるか?燃え上がっているカップルへは、どんな説得も通じません。水をかけても消せない火です。デートDVが起こらなければいいのですが、日本には、「ジェンダーバイアス(社会的性差による偏見)」があります。「デートDVは起こるんだ」と、いう前提で教育しなければなりません。

 効果があるかないかは分かりませんが、私は、「とっとと別れろ!」と、まず言います。そして、「自分の人生を懸けるに足る相手なのか?殴られ蹴られ、貧乏のどん底で一生を終える覚悟はあるのか?結婚は先の話だって?今人生を狂わせたら、もちろん結婚など程遠い。嫌なことは嫌だと言えないつきあいなら、とっとと別れろ!」。

 この、デートDV、今や年間4万件に達しようとしています。毎年増え続けています。「苦手分野なので、私は扱えない」とも言えませんで…。