アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「中国がおかしい」と、思っている中国人も

2012年09月29日 | Weblog
 「人は、一人の日本人を『窓』にして、日本人を知る。仲良く暮らしたいと思っている日本人もたくさんいるのに、それを知らない中国人も多い。逆境の時こそ、日本人の行動を途切れさせてはいけないと思うんです」

 この言葉、クールです。実践の裏付けがあるので、「超クール!」
 昨秋から中国各地を自転車でまわりながらボランティア活動を続ける神奈川県出身の河原啓一郎さん(28歳)の言葉。

 尖閣を巡る抗日デモのさなか、河原さんは、西安などで集めた薬など60キロを持って、貴州省の貴陽にいたという。どんな薬かって?9月初めに、雲南省と貴州省の省境で発生したM5.7の地震の被災者への救援物資としての薬でした。河原さんは被災地の、それも支援が届きにくい山間部に薬などを届けていたのでした。

 ところが、食事して食堂を出た後、30人ほどの中国人に取り囲まれた。「日本人は殺せ」。罵倒され、腕をつかまれ、殴られた。殺されないで良かったです。30人VS1人では、どうしようもない。

 逃げ延びた河原さんは、「微博(ウェイボー)」に「とても悲しい」と書き込んだ。
「ウェイボー」は、「新浪微博(シナ・ウェイボー)」のこと。ミニブログサイト。TwitterとFacebookの要素を併せ持っている。英語版が出るという噂はありましたが、現在はまだ中国語バージョン(繁体字 or 簡体字)のみ。中国全体のミニブログユーザーのうちの57%、投稿数にして87%を占める。中国語が分からなくても投稿できるかって?図解説明があるので、なんとかなるかも。

 さて、河原さんの、「とても悲しい」に対し、中国人がどんな反応を示したか?
 「あなたが中国でしてくれていることは忘れません」
 「どうか分かってください。暴徒化する者もいるけれど、理性的な中国人もたくさんいることを」
 「本当にごめんなさい。彼らは中国人だけど友人などではない」
 日系スーパーに石が投げ込まれるのを見て「もっとやれ」と笑う者。百貨店から高級ブランド品を略奪する者。窓ガラスが砕けた日本料理店の前で記念写真を撮る者。彼ら、彼女らも中国人ですが、微博(ウェイボー)で河原さんに謝罪する人達も中国人。

 私が、嬉しかったのは、微博(ウェイボー)で河原さんに謝罪した数です。なんと、「8万件!」
 「大切なのは今の日本を理解すること。中日両国が決めた『二度と戦争をしない』という原則は、誰も突破することはできない」そう信じている中国人が少なからずいるということ。