アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

アルハンブラ宮殿

2013年11月02日 | Weblog
 グラナダは石榴(ザクロ)という意味なのだそう。実際、道端にもザクロがあり、実をつけていました。ザクロが多いから「グラナダ」という地名になった。
 グラナダといえば、世界遺産「アルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ(王族の避暑地)、アルバイシン地区(グラナダ最古の居住地)」でしょう!フラメンコショーを観なくても、この世界遺産を観なければなりません。

 アルハンブラ宮殿…スペイン・イスラム芸術の粋を集めた最高傑作のひとつといわれています。華麗で広大…ただただ凄い。8世紀から約800年間、イベリア半島を支配したイスラム教徒の王たちの栄華を今に伝えてくれています。外見は華麗ではないのですが、宮殿内部は、「アラベスク模様」「透かし彫りの窓」「ムカルナスの天井装飾(鍾乳洞のように上から垂れてくるような装飾)…まさに荘厳。数々の中庭・外庭も…ベルサイユ宮殿の庭より手がかかっているのではないか?1日たっぷりと見て歩かなければならない宮殿です。もの凄い混雑なので入場者数制限をしています。予約無しで行っては、内部に入ることはできません。

 アルハンブラで思い起こすのは、「アルハンブラの思い出」ですね。ナルシソ・イエペスのギター。よく指が動くものです。おっと、そーゆうことではなく、あの曲は、アルハンブラ宮殿の中庭の噴水から生まれたものなのだと。「リズミカルな雨だれのような噴水」確かに!「禁じられた遊び」とも似ているような。

 「ライオンの中庭」というところがあるのですが…ハレムだった所。ここで300~400人の女性が暮らしていたという。ここは、血なまぐさい曰く付きの場所。

 イスラム王朝末期、王妃が王を殺害して息子を王位に就けようと陰謀を企てていると聞かされた王様が、陰謀に荷担したといわれる騎士を中庭で斬首。その首を噴水の周りに並べた。噴水から流れ出た水と共に血が各部屋に流れ続けた。

 また、別の話として…王様が王妃の浮気相手を見つけようと、36人の男達を調べたが特定できなかった。しからばと、36人全員を斬首した。その首も、噴水の周囲に並べた。イスラムの歴代王様は、噴水の周囲に首を並べるのが好きだった?なお、ライオンは12頭。生首を見てきたライオンたちですが、なんとも可愛らしい顔をしています。

 丘の上の宮殿に潤沢な水がある。どこから水を持ってきているのか?井戸を掘ったぐらいではまかないきれません。シェラネバダ山脈から水を引いている。これは宮殿の荘厳さ以上に凄いことかも。8世紀に、何百キロメートルあるか分かりませんが、シェラネバダからグラナダへ水を引いた!