アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

コルドバ

2013年11月03日 | Weblog
 古いプロレスファンなら覚えがあると思うのですが…「コルドバの悪魔」。リングネームは忘れましたが、「コルドバの悪魔」…すごいインパクトでした。もちろんヒール。「コルドバってどこにあるのかなあ?」子ども心に興味がありました。

 で、スペインにありましたよ!コルドバがっ!ここがまた…古代ローマ時代のローマ寺院やローマ橋などの遺跡が遺されている。イスラム時代の文化を伝える建築物や街路が遺されている。「コルドバの悪魔」が、ここの出身なのか、アルゼンチンのコルドバの出身なのかは不明ですがね。
 メスキータやユダヤ人街を含む「コルドバ歴史地区」は世界遺産に登録されている。

 メスキータとは、なんぞや?「女性が来た(雌来た)」と、いう意味ではなさそう。簡単に言うと、「モスク」です。なぜモスクがコルドバ一番の観光スポットなのか?
 イスラム建築の粋メスキータ(モスク)とキリスト教の聖堂が同居するもの。これは珍しいです。神殿と寺院が同居するようなもの。伊勢神宮と東大寺が融合する建築を想像すれば、なぜメスキータが人気があるかがうかがえる。

 規模が半端じゃない。通称、「円柱の森」は、現在約850本の柱が立っている。壮観です。天井にかけて、大理石とくさび形の赤レンガを交互に組み合わせたアーチが特徴的。13世紀にコルドバを奪還したキリスト教徒でさえ、「この建築は我々にはできない」と、感嘆したという。そしてキリスト教徒は、16世紀に、ゴシック様式の祭壇やパイプオルガンを設えた絢爛豪華な礼拝堂を造った。正に、イスラムとキリストの同居?融合?
 オスキータ(雄来た)というモスクは、なかったです。念のため。

コルドバの見所のもう一つは、「花咲きみだれる白壁の小径が続く旧ユダヤ人街」。
 その昔、ユダヤ人が住んでいた。ユダヤ人は、「動物の皮をなめす(鞣す)仕事」をしていたという。皮をなめすには、「アンモニア」が必要。アンモニアをどうやって入手するか?そうです。オシッコです。家々でオシッコを溜めてアンモニアを造っていた。つまり、旧ユダヤ人街は、オシッコとアンモニアの臭いが充満していた。現在ですか?現在は、臭いはありませんでした。あたりまえ。
 旧ユダヤ人街は、白い家々が並び、迷路のように道が入り組んでいて、いい感じでした。「花の小道」と呼ばれる狭い道の両側の家々は、花を飾っていました。この道の終点は円い広場になっていました。来た道をふり返るとぉ…メスキータのミナレットが見える!実は、ただこれだけのために50メートルほどの花の小道を歩く…チョット物足りないけどまっいいかぁ。5キロメートルぐらい歩きたかったなあ…。