アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

2020のテーマに「もったいない」もくわえて…

2013年11月15日 | Weblog
 滝川・ラルドゥ・クリステル・雅美さんの「お・も・て・な・し」を聴いたとき、ワンガリ・マータイさんを思い出しました。

 「おもてなし」は、日本人なら皆知っている言葉です。古くからある言葉ですが、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致のプレゼンテーションで聞かされたときは、新鮮でした。忘れかけていた大切な物を思い出させていただきました。

 で、どうしてワンガリ・マータイさんを思い出したか?それはもちろんマータイさんの、「もったいない」と、「おもてなし」がオーバーラップしたからです。

 一昨年亡くなられましたが、ノーベル平和賞を受賞したケニア女性ワンガリ・マータイさんは、「もったいない」という、日本人が忘れかけていた日本語を思い出させてくれました。
 「もったいないは、日本人の美徳を表す素晴らしい言葉。ぜひ、世界共通語にしたい」と「モッタイナイ・キャンペーン」を推進してくれました。国際会議では「モッタイナイ」の唱和を求め、その意味を熱心に説明しました。参会者も声を合わせて、「モッタイナイ」。見方によっては、新興宗教の旗揚げのようですが、そのような揶揄があったとしても簡単に跳ね飛ばす力がありました。

 「もったいない」「おもてなし」どちらも、「日本伝統の美徳」。クールジャパンです。

 我が家のおもてなし…これは、日頃食べないものでも、来客には振る舞う…ウーン!美徳だ!すぐに食べ物につなげるって?終戦直後に生まれた人は、「第1に食べ物」なのです。ただ…せっかくの御馳走を、来客が残したりする…。これをあとで家族が分け合って食べるか?食べないですよ現代は。我が家でも、それはしない。で、残った食べ物は、捨てられる…これ、もったいない。
 
 捨てられる食べ物は、我が家のお客さんが残したものだけではないのです。外食産業やコンビニでは大量の売れ残りが捨てられます。実は我が家もそうなのですが、家庭では賞味期限が過ぎただけで食べ物が捨てられる。日本では、年間2千万トンの食べ物が捨てられているという。も、もったいない。その量は途上国の5千万人が1年間に食べる量。
 世界の死因の第1位は餓死。毎日2万5千人以上が餓死し、その7割以上が5歳未満の子ども。地球人として、子どもを餓死させたくはありません。おもてなししてあげたいですよ。

 「おもてなし」と「もったいない」で、餓死者を減らしたいものですが…2020東京オリンピックでは、会場ごとに競技開始前に、「もったいない」を唱和する…これいいんじゃないか!