アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

つり目パフォーマンスは日本人への親愛の表現?

2013年11月10日 | Weblog
 スペインの子ども達が、私ども日本人とすれ違うときに、「オラ、オラ」と挨拶をしながら、両手で目をつり上げるという話をすでに書きました。そして、子ども達がこの調子だもの、大人達だって日本人は「つり目」というか「きつね目」の人種と思っているだろうと。

 凄いタイミングなのですが、2013年10月27日、オートバイの世界選手権(MotoGPクラス)の第17戦が、栃木県のツインリンク茂木で開催されました。
 優勝候補の筆頭が、な、なんとスペインのマルク・マルケス。今年初参戦だったのですが、スペインの若手天才ライダーといわれております。マルケスは、結局2位に終わりましたがね。

 で、マルケスが着用していたTシャツのイラストのひとつに、「両手で目をつり上げたポーズをした人物が描かれていた」。日本での第17戦用にデザインしたのだという。

 ふざけるなよマルケス!人種差別野郎!とっととスペインへ帰って、しょっぱい食事をしていろ!腹が立つたらありゃしない。

 と、思いきや…大した悪意はなかったみたい。
 マルケスのヘルメットは白地に赤。つまり、日の丸をデザインしていた。日本で走ることに喜びを感じていたことがうかがえるぅかも?Tシャツの「つり目」のイラストについても、日本人に対する親愛の情の表現のつもりだったらしく、「このイラスト気にいってもらえるかなあ」と発言していた。これが、人種差別の意味があると知って、マルケスは「大変申し訳ありませんでした。すべての日本人の仲間やファンのため、感謝の象徴としてつり目の顔をデザインしたのですがぁ…」と。バカにしたつもりはないと証言している。
 まあ、悪意はなかった。ただ、無知だったということ。と、なると…スペインですれ違った小学生達もなんの悪意もない、むしろ親愛の表現だったということか。