近年、紅茶の味わいが薄れ、淡泊になってきたという。「なんでも美味しいという味覚の持ち主」の私が言うのではないんです。「紅茶の味の専門家」が指摘しているのだと。これは心配ですよ。なにしろ、私は、ダージリンまで出かけて、茶摘みから味見まで、紅茶の全てを体験してきた数少ない日本人の一人ですから。紅茶の味が落ちているなんて話は、大変心配な事なのです。
ダージリン市内を一歩出ると、茶畑が続く。茶畑は、殆どが山の斜面。平地の茶畑は少ない。
一つの紅茶園あたり、500~600人の茶摘みの人がいるのです。グループ単位で茶摘みをするのですが、1グループ10人程度の中に必ず男性が一人入る。なぜ男が必要か?それは、トラ、ピューマなどの猛獣や、コブラなどの毒蛇を追い払う役目。茶摘みは、命がけなのです。
女性は、1日に10~12kgの茶葉を摘む。賃金は摘み取った葉の重さで支払われる。1kg当たり8~10円。1日働くと、80~100円いただけることとなる。(現地で紅茶を買うと、100gで300~400円)
紅茶産業の最大の問題は、この「茶摘み女性の確保」。少しでも条件(賃金はもとより、賃金以外のサービス等)を良くしなければ、人材を他の紅茶園へ持って行かれてしまう。
どんな厚遇が行なわれているか…1週間働くと支給されるモノは…「米-2kg、麦-2kg、砂糖-500g。他に、米を安く買える特典」…大変魅力的な、サービスです。
さらに驚かされたのは、紅茶園で働く人やその家族のために、「紅茶園に、病院や学校が備えられている」ということ。学校の大きさにもびっくりさせられます。1,000人からの子供達が通うのですから、大きいのは当然なのですがね。
ダージリンの紅茶、世界最高との評価を受けているのも頷ける美味しさ。霧が出やすく、朝・昼・晩の気温差が大きい気候が紅茶に最適だという。
で…味わいが薄れ、淡泊になってきた…?朝・昼・晩の気温差が小さい気候になってきたということか?つまり、地球温暖化による天候不順…。気温が上昇し、降水量は不規則で、収穫量も不安定になっている。じわじわと進む地球温暖化の影響の深刻さ…紅茶ヘまで及ぶとは。
フィリピンは今月、猛烈な台風に襲われ、3,600人以上が亡くなった。これも地球温暖化の影響なのだという。ポーランドで開かれた気候変動枠組み条約の締約国会議(COP19)で、フィリピン政府の交渉官が温暖化対策の進展を訴え、断食を始めたという。
だけど…温室効果ガスの排出量を削減すれば、地球温暖化を止められるのか?何年も前から一部なのか大半なのかは解りませんが、その道の学者さんが、「温室効果ガスが地球を温暖化してたまるか」と、言っています。日本だって、温室効果ガスの排出量の削減目標を達成しましたよ。石原伸晃環境相が、ワルシャワではっきり言ってました。中国の代表にガタガタ言われる話じゃない。削減しても、温暖化は進んでいます。
温室効果ガスの削減に頼ったところでなにも進まない。異常気象やそれによってもたらされる災害…早い話が、天変地異に強い国土を作ることが大切。
それで、紅茶が美味しくなるのかって?なるわけないでしょう!あと、20年も辛抱すれば、紅茶の味が元通りになるでしょう。小氷河期の色合いが濃くなるでしょうから。
ダージリン市内を一歩出ると、茶畑が続く。茶畑は、殆どが山の斜面。平地の茶畑は少ない。
一つの紅茶園あたり、500~600人の茶摘みの人がいるのです。グループ単位で茶摘みをするのですが、1グループ10人程度の中に必ず男性が一人入る。なぜ男が必要か?それは、トラ、ピューマなどの猛獣や、コブラなどの毒蛇を追い払う役目。茶摘みは、命がけなのです。
女性は、1日に10~12kgの茶葉を摘む。賃金は摘み取った葉の重さで支払われる。1kg当たり8~10円。1日働くと、80~100円いただけることとなる。(現地で紅茶を買うと、100gで300~400円)
紅茶産業の最大の問題は、この「茶摘み女性の確保」。少しでも条件(賃金はもとより、賃金以外のサービス等)を良くしなければ、人材を他の紅茶園へ持って行かれてしまう。
どんな厚遇が行なわれているか…1週間働くと支給されるモノは…「米-2kg、麦-2kg、砂糖-500g。他に、米を安く買える特典」…大変魅力的な、サービスです。
さらに驚かされたのは、紅茶園で働く人やその家族のために、「紅茶園に、病院や学校が備えられている」ということ。学校の大きさにもびっくりさせられます。1,000人からの子供達が通うのですから、大きいのは当然なのですがね。
ダージリンの紅茶、世界最高との評価を受けているのも頷ける美味しさ。霧が出やすく、朝・昼・晩の気温差が大きい気候が紅茶に最適だという。
で…味わいが薄れ、淡泊になってきた…?朝・昼・晩の気温差が小さい気候になってきたということか?つまり、地球温暖化による天候不順…。気温が上昇し、降水量は不規則で、収穫量も不安定になっている。じわじわと進む地球温暖化の影響の深刻さ…紅茶ヘまで及ぶとは。
フィリピンは今月、猛烈な台風に襲われ、3,600人以上が亡くなった。これも地球温暖化の影響なのだという。ポーランドで開かれた気候変動枠組み条約の締約国会議(COP19)で、フィリピン政府の交渉官が温暖化対策の進展を訴え、断食を始めたという。
だけど…温室効果ガスの排出量を削減すれば、地球温暖化を止められるのか?何年も前から一部なのか大半なのかは解りませんが、その道の学者さんが、「温室効果ガスが地球を温暖化してたまるか」と、言っています。日本だって、温室効果ガスの排出量の削減目標を達成しましたよ。石原伸晃環境相が、ワルシャワではっきり言ってました。中国の代表にガタガタ言われる話じゃない。削減しても、温暖化は進んでいます。
温室効果ガスの削減に頼ったところでなにも進まない。異常気象やそれによってもたらされる災害…早い話が、天変地異に強い国土を作ることが大切。
それで、紅茶が美味しくなるのかって?なるわけないでしょう!あと、20年も辛抱すれば、紅茶の味が元通りになるでしょう。小氷河期の色合いが濃くなるでしょうから。